“窮鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうちょう85.7%
きうてう7.1%
キユウテウ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、彼はたのむ所がなくて、わがふところに投じてきた窮鳥きゅうちょうだ。それを殺すは、飼禽かいどりくびるようなもの。玄徳こそ、義のない人間といわれよう」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あはあたへてやしなならひと、仔細しさいけば、所謂いわゆる窮鳥きうてうふところつたるもの。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
正成は、つらさの余り、知れきッている立場なのに、そう反問した。——窮鳥キユウテウフトコロニ入レバ猟師モ撃タズ——そんな古い言葉も、今の彼には切実だった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)