“窮余”の読み方と例文
読み方割合
きゅうよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで骨董商の主人は、窮余きゅうよの一策を案じ、自分が泥棒に化け、工房の天窓から忍びこみ、その宝石を盗んでどこかへ隠してしまう。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
人間の冷静な理知に訴えるだけの力のない人が、窮余きゅうよさくとして用いる手段だからね。それに誇りを感ずるなんて考えてみると滑稽だよ。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そこで帆村は窮余きゅうよの策として、宿帳を見せて貰った。目下の逗留客とうりゅうきゃくは、全部で十組であった。男が十三人に、女が六人だった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)