“窮鼠”の読み方と例文
読み方割合
きゅうそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康が、総攻撃の令を発したときなどは、まさに、窮鼠きゅうそが猫をむの勢いを示し、寄手は、城兵の銃弾に、かなりな犠牲を強いられた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と言うて手をつかねて捕われるのもな話、窮鼠きゅうそかえって猫を噛むというわけではないが、時にとっての非常手段を試みるよりほかはない。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
窮鼠きゅうその勢い、という感じで、そちらにいた捕方の者は、わっと左右へ崩れたった。千之助はそれを追うようにみせ、身をひるがえして、走りだした。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)