“窮策”の読み方と例文
読み方割合
きゅうさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は困却の余りふと思いついた窮策きゅうさくとして、須永すながの助力でも借りに行こうかと考えた。しかし時計はもう四時七分前にせまっていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
折角の保護建造物が皆ガタ/\に狂ってしまうぜ。そこで骨董こっとう大切だいじ窮策きゅうさくがあんな妙な悲鳴を挙げているのさ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
むりに追い求めれば、死なずともよい両女ふたりをかえって死なすかもしれん。その生命いのちを断って山中に捨て、身をもって国外に逃げるなどという窮策きゅうさくに出るおそれは多分にある。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)