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窮策
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きゅうさく
ふりがな文庫
“
窮策
(
きゅうさく
)” の例文
彼は困却の余りふと思いついた
窮策
(
きゅうさく
)
として、
須永
(
すなが
)
の助力でも借りに行こうかと考えた。しかし時計はもう四時七分前に
逼
(
せま
)
っていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
折角の保護建造物が皆ガタ/\に狂ってしまうぜ。そこで
骨董
(
こっとう
)
大切
(
だいじ
)
の
窮策
(
きゅうさく
)
があんな妙な悲鳴を挙げているのさ。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
むりに追い求めれば、死なずともよい
両女
(
ふたり
)
をかえって死なすかもしれん。その
生命
(
いのち
)
を断って山中に捨て、身をもって国外に逃げるなどという
窮策
(
きゅうさく
)
に出るおそれは多分にある。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それが余り突然だったので、適当な後任を物色する余裕がなかったからの
窮策
(
きゅうさく
)
であろう。
毛利先生
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
学校の規則を知らないで
拵
(
こし
)
らえた赤靴を規則通りに黒くしたのだという説明を聞いた時、彼はまた叔父の
窮策
(
きゅうさく
)
を
滑稽
(
こっけい
)
的に批判したくなった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「いや、これは親孝行さ。
俺
(
おれ
)
の頭が白くなると、お父さんお母さんは自分達の年の寄ったのを痛切に感じる。そこでいつまでも黒く見せて置く。親を老込ませないようにという苦心の
窮策
(
きゅうさく
)
さ」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
とまたまた
窮策
(
きゅうさく
)
だった。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
窮
常用漢字
中学
部首:⽳
15画
策
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“窮”で始まる語句
窮
窮屈
窮命
窮鼠
窮鳥
窮迫
窮地
窮余
窮乏
窮窟