“きゅうよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
窮余88.9%
給与11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで帆村は窮余きゅうよの策として、宿帳を見せて貰った。目下の逗留客とうりゅうきゃくは、全部で十組であった。男が十三人に、女が六人だった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ついに窮余きゅうよの一策が生れた。お菊を城内へ入れることである。これはこの事が考え始められてから割あいにはやく運んだ。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨夕、美濃街道を急行軍して来る途々みちみち、領民たちから給与きゅうよされた握り飯を、木の葉や、手拭包みから解いて、立ったまま、むしゃむしゃ頬張り始めたにすぎない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)