)” の例文
あれに近寄り給ふなと二二三隠れまどふを、人々、そはいづくにと立ち騒ぐ。真女子入り来りて、人々あやしみ給ひそ。わがの君な恐れ給ひそ。
防人さきもりに行くはひとるがともしさ物思ものもひもせず 〔巻二十・四四二五〕 防人の妻
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「は、は、は、は、そは皆物好きなるわがの君のわれをめす戯れぞ」と笑ひき。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ながらふるつま吹く風の寒き夜にわがの君はひとりからむ(謝誉女王)
万葉集の恋歌に就て (新字旧仮名) / 三好達治(著)
沙本さほ毘賣を后としたまひし時に、沙本さほ毘賣の命のいろせ沙本毘古さほびこの王、その同母妹いろもに問ひて曰はく、「いろせとはいづれかしき」と問ひしかば、答へて曰はく「兄を愛しとおもふ」と答へたまひき。
うつゝなきの鼻先に尻を向けこれも眠れりめすのライオン
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
このの戸おそふる。新嘗忌ニフナミに、わがを遣りて、いわふ此戸を
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
の君のため、母を呼ぶめぐのため
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
武蔵野むさしぬ小岫をぐききざしわかにしよひよりろにはなふよ 〔巻十四・三三七五〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あはれ、この文字、我がな読みそ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
などや、の伊佐奈よ、惜しみ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
たゆひ潟潮満ちわたる何処いづゆかもかなしきろが吾許わがり通はむ (同・三五四九)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
わがの君海にうかびて去りしより
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
の聲はうづしほのこゑ、——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
わが親、わが、わがはらから
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
嗚呼、わが、口ぎたなくも
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)