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あて
ふりがな文庫
“
中
(
あて
)” の例文
リヴァースの『トダ人族篇』にいわく、トダ人信ずある特殊の地を過ぐるに手を顔に
中
(
あて
)
て四方を拝せずば虎に食わると。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「馬券で
中
(
あて
)
るのは、
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
を
中
(
あて
)
るより六※かしいぢやありませんか。あなたは索引の
付
(
つ
)
いてゐる人の心さへ
中
(
あて
)
て見様となさらない
呑
(
のん
)
気な
方
(
かた
)
だのに」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それをお浪が知っていようはずは無いが、雁坂を越えて
云々
(
しかじか
)
と云い
中
(
あて
)
られたので、
突然
(
いきなり
)
に
鋭
(
するど
)
い矢を胸の
真正中
(
まっただなか
)
に
射込
(
いこ
)
まれたような気がして驚いたのである。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
文学の毒に
中
(
あて
)
られた者は必ず
終
(
つい
)
に自分も指を文学に染めねば止まぬ。私達が即ち然うであった。先ず友が何か下らぬ物を書いて私に
誇示
(
ひけらか
)
した。すると私も直ぐ
卑
(
さも
)
しい負ぬ気を出して短篇を書いた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
何でも狐猿の爪の毒に
中
(
あて
)
られたとか云う事で、益々容体が悪い様子だ、兎に角も此の家の客分だから、余は知らぬ顔で居る訳に行かず、或る時其の室へ見舞いに行った、夫人は非常に喜んだけれど
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
と、平次も甚だ
中
(
あて
)
てられ氣味です。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あそこへ
中
(
あて
)
て見ましょうね——
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「これで
中
(
あて
)
っこしようか。」
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
その時私は
中
(
あて
)
が
外
(
はず
)
れた人のように、しばらく自分の顔を見つめていた。私にはそれがどうしても手を入れて笑っているように
拵
(
こしら
)
えたものとしか見えなかったからである。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
俗語の根源と伝播は当身確かな記録があるにあらざれば正しく説き
中
(
あて
)
る事すこぶる難い。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
座敷はまだ掃除が出来ているか、いないかであったが、自分で飛び出す必要もないと思ったから、急ぎもせずに、いつもの通り、髪を分けて
剃
(
そり
)
を
中
(
あて
)
て、悠々と茶の間へ帰った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
悪を避けは西洋でいう邪視を避くる事でこれが一番確説らしい。アラビア人など駿馬が悪鬼や人の羨み見る眼毒に
中
(
あて
)
らるるを恐るる事甚だしく、種々の物を
佩
(
お
)
びしめてこれを避く。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
座敷はまだ掃除が出来てゐるか、ゐないかであつたが、自分で飛び
出
(
だ
)
す必要もないと思つたから、急ぎもせずに、いつもの通り、
髪
(
かみ
)
を分けて
剃
(
そり
)
を
中
(
あて
)
て、悠々と茶の間へ
帰
(
かへ
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
伏蔵とは「田原藤太竜宮入りの譚」に書いた通り、インド等には莫大の財宝を地下に埋めあり、今もそれを掘り当てる事を専門にする者が多く、それを言い
中
(
あて
)
るを業とする術士も少なからぬ。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
道傍へ置くに三日の中に誰もその名を言い
中
(
あて
)
る者なし。
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“中”の意味
《名詞》
【なか】 物の内側。
【チュウ】 大きいとも小さいとも言えない状態。
【チュウ】 成績評価において、優れているとも劣っているとも言えない状態。平均的。
【チュウ】 大規模な文章や書籍などで、中の方の部分。
(出典:Wiktionary)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“中”を含む語句
家中
中央
夜中
女中
連中
日中
中心
懐中
中間
室中
山中
中風
市中
心中
最中
掌中
中止
途中
真中
中旬
...