“ちょっと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一寸85.7%
鳥渡13.5%
些少0.2%
寸時0.2%
少時0.2%
浅日0.2%
鳥度0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一寸ちょっと入りくそうなホテルがずずと並んでいて、中から出て来た自動車に、雪のとばっちりをしたたか浴せられたのもいまいましい。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
こんな理窟を並べて読者諸君を退屈させては相すまん次第だが、こう云った事が後の事件にも多少関係があるので鳥渡ちょっと申述べて置く。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
そのにくむべき感謝状を、かういつた上でも、裂いて棄てんか。やつぱりましいことはないが、些少ちょっとも良心がとがめないか、それが聞きたい。ぬらくらの返事をしちやあ不可いかんぞ。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
寸時ちょっと皆が黙りこんだ。と、女は俄かに歯の根も合わぬほどがたがたふるえだした。
見開いた眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「まア、真実ほんとに油断がならないね。大丈夫私は気を附けるが、お徳さんもられそうなものは少時ちょっとでも戸外そと放棄うっちゃって置かんようになさいよ」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかしこう申してはいかがでございますが、私にはどうしても浅日ちょっとのお面識なじみの方とは思えませんよ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ではあたくし、これから鳥度ちょっと行って調べて参ります。四五日の御猶予ごゆうよを下さいませ
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)