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一寸
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ちよい
ふりがな文庫
“
一寸
(
ちよい
)” の例文
あの婆やもよくないのよ。
一寸
(
ちよい
)
/\青木さんに内証で奥さんに会ひに行くんださうだからね。だから青木さんは、一方から言へば、あの婆やが行つて了つたのを
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
帶の間から引張り出して、二本指で、
一寸
(
ちよい
)
と隅の所を
捻
(
ひね
)
ると、楊枝入の口へ楊枝が扇形に頭を並べて出すんださうだ。其楊枝が君、
普通
(
あたりまへ
)
の奴より二倍位長いさうだぜ。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と、蜻蛉もついと立つて、またあちらこちらと、留り留り、それも、あるかなしにそこらを揺り醒まして、
何処
(
どこ
)
かしらへゐなくなる。それつきり、ほんの
一寸
(
ちよい
)
との
果敢
(
はか
)
ない動き。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
一寸
(
ちよい
)
/\と
櫛
(
くし
)
を
入
(
い
)
れて
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
たゞ青木さんが
一寸
(
ちよい
)
/\出入りされてゐたのを見て、根もないことを言ひたがつたのに極つてゐる。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
帯の間から引張り出して、二本指で、
一寸
(
ちよい
)
と隅の所を拈ると、楊枝入の口へ楊枝が扇形に頭を並べて出すんださうだ。其楊枝が君、
普通
(
あたりまへ
)
の奴より二倍位長いさうだぜ。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
伴れて來てゐる下女らしいものが、人前の體裁だけに
一寸
(
ちよい
)
/\甘つたるく叱るだけだから、やつぱりがさごそ動き𢌞つて、何かの木切れでそこらをぎい/\かなぐつたりする。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「おや何です、またそんなところなぞへ上つて。
一寸
(
ちよい
)
と下りて入らつしやい。」
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「もう途中に氷店が
一寸
(
ちよい
)
/\出て居りますね。」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
“一寸”の意味
《形容動詞》
一寸(ちょっと 別表記:鳥渡)
数量や程度がわずかであること。
《名詞》
一寸(いっすん)
一尺の十分の一。約3㎝。
ほんのわずかな物の例え。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
“一寸”で始まる語句
一寸法師
一寸々々
一寸見
一寸角
一寸試
一寸前後
一寸位
一寸遁
一寸刻
一寸前