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一寸
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ちよつ
ふりがな文庫
“
一寸
(
ちよつ
)” の例文
最
(
もつと
)
も
左樣
(
さう
)
する
前
(
まへ
)
に
老人
(
らうじん
)
と
小聲
(
こゞゑ
)
で
一寸
(
ちよつ
)
と
相談
(
さうだん
)
があつたらしく、
金貸
(
かねかし
)
らしい
老人
(
らうじん
)
は『
勿論
(
もちろん
)
のこと』と
言
(
い
)
ひたげな
樣子
(
やうす
)
を
首
(
くび
)
の
振
(
ふ
)
り
方
(
かた
)
で
見
(
み
)
せてたのであつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
何
(
ど
)
うして
作
(
つく
)
る? ……つひ
一寸
(
ちよつ
)
くら
手真似
(
てまね
)
で
話
(
はな
)
されるもんではねえ。
此
(
こ
)
の
胸
(
むね
)
に、
機関
(
からくり
)
を
知
(
し
)
つとります。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
奪ひ取り
行掛
(
ゆきがけ
)
の
駄賃
(
だちん
)
にして
呉
(
くれ
)
んと獨り
笑壺
(
ゑつぼ
)
に
入相
(
いりあひ
)
の
鐘
(
かね
)
諸
(
もろ
)
ともに江戸を
立出
(
たちい
)
で品川宿の相摸屋へ上り
飮
(
のめ
)
や
唄
(
うた
)
へとざんざめきしが
一寸
(
ちよつ
)
と
床
(
とこ
)
に入り
子刻
(
こゝのつ
)
の
鐘
(
かね
)
を
相※
(
あひづ
)
に相摸屋を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
垣
(
かき
)
ごしにさし
出
(
いだ
)
す
我
(
わ
)
が
團扇
(
うちわ
)
、
取
(
とら
)
んと
見
(
み
)
あぐれば
恥
(
はづ
)
かしゝ
美少年
(
びせうねん
)
、
引
(
ひ
)
かんとする
團扇
(
うちわ
)
の
先
(
さき
)
一寸
(
ちよつ
)
と
押
(
おさ
)
へて、
思
(
おも
)
ひにもゆるは
螢
(
ほたる
)
ばかりと
思
(
おぼ
)
し
召
(
め
)
すかと
怪
(
あや
)
しの
一言
(
ひとこと
)
、
暫時
(
しばし
)
は
糸子
(
いとこ
)
われか
人
(
ひと
)
か
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さて小栗
總州
(
そうしう
)
、木城安太郎を兩大將に、それに附屬する我々に至るまで——
私
(
わたくし
)
はまだブランサンであつたが、
一寸
(
ちよつ
)
とお目附方の息子といふので、參謀官の見習ひといふやうなところで居た。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
▼ もっと見る
自分
(
じぶん
)
は
義母
(
おつかさん
)
に『これから
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くのです』と
問
(
と
)
ひたい
位
(
くらゐ
)
であつた。
最早
(
もう
)
我慢
(
がまん
)
が
仕
(
し
)
きれなくなつたので、
義母
(
おつかさん
)
が
一寸
(
ちよつ
)
と
立
(
たつ
)
て
用
(
よう
)
たしに
行
(
い
)
つた
間
(
ま
)
に
正宗
(
まさむね
)
を
命
(
めい
)
じて、コツプであほつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
寄
(
よ
)
せしが
又
(
また
)
故
(
ことさら
)
にホヽと
笑
(
わら
)
つて
孃
(
じやう
)
さま
一寸
(
ちよつ
)
と
御覽
(
ごらん
)
遊
(
あそ
)
ばせ
此
(
この
)
マア
樣子
(
やうす
)
の
可笑
(
をか
)
しいことよと
面白
(
おもしろ
)
げに
誘
(
いざな
)
はれて
何
(
なん
)
ぞとばかり
立出
(
たちいづ
)
る
優子
(
いうこ
)
お
八重
(
やへ
)
は
何故
(
なぜ
)
に
其樣
(
そのやう
)
なことが
可笑
(
をか
)
しいぞ
私
(
わた
)
しには
何
(
なん
)
とも
無
(
な
)
きを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
貸
(
かし
)
遣
(
つかは
)
したるが
着替
(
きかゆ
)
る時に
一寸
(
ちよつ
)
と見し
懷中
(
ふところ
)
の金は七八百兩と
白眼
(
にらん
)
だ大膳が
眼力
(
がんりき
)
はよも
違
(
たが
)
ふまじ
明朝
(
みやうてう
)
まで
休息
(
きうそく
)
させ明日は
道案内
(
みちあんない
)
に途中まで
連出
(
つれだ
)
して
別
(
わか
)
れ
際
(
ぎは
)
に只一刀
大
(
だい
)
まいの金は手を
濡
(
ぬら
)
さずと語る聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『まア
貴下
(
あなた
)
あれが
見
(
み
)
えないの。アゝ
最早
(
もう
)
見
(
み
)
えなくなつた。』と
老婦人
(
らうふじん
)
は
殘念
(
ざんねん
)
さうに
舌打
(
したうち
)
をした。
義母
(
おつかさん
)
は
一寸
(
ちよつ
)
と
其方
(
そのはう
)
を
見
(
み
)
たばかり
此時
(
このとき
)
自分
(
じぶん
)
は
思
(
おも
)
つた
義母
(
おつかさん
)
よりか
老婦人
(
らうふじん
)
の
方
(
はう
)
が
幸福
(
しあはせ
)
だと。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
二人
(
ふたり
)
の言葉は
一寸
(
ちよつ
)
と
途断
(
とぎ
)
れた。そして
何所
(
どこ
)
へともなく
目的
(
あてど
)
なく
歩
(
あるい
)
て居るのである。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“一寸”の意味
《形容動詞》
一寸(ちょっと 別表記:鳥渡)
数量や程度がわずかであること。
《名詞》
一寸(いっすん)
一尺の十分の一。約3㎝。
ほんのわずかな物の例え。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
“一寸”で始まる語句
一寸法師
一寸々々
一寸見
一寸角
一寸試
一寸前後
一寸位
一寸遁
一寸刻
一寸前