一寸ちっと)” の例文
すると格二郎も、一寸ちっと子供になって、あばよ、しばよ、という様な訳で、弁当箱をガチャガチャ云わせて、手をふりながら挨拶するのだ。
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
車「帯は買えるんでしょうが、これは煙管の紋が………そりア一寸ちっといので」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お互いに一寸ちっとも悲しそうな顔もせず、相変わらずの、サッちゃんと太宰さん。正樹さんが、よちよちと玩具を持って入ってみえる。ヴィヨンの妻の中にある作家の悩みを思い起こさせるようなお子様。