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一寸
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ちよいと
ふりがな文庫
“
一寸
(
ちよいと
)” の例文
「おや、
此所
(
こゝ
)
に
入
(
い
)
らつしやるの」と云つたが、「
一寸
(
ちよいと
)
其所
(
そこい
)
らに
私
(
わたくし
)
の
櫛
(
くし
)
が落ちて
居
(
ゐ
)
なくつて」と聞いた。
櫛
(
くし
)
は
長椅子
(
ソーフア
)
の
足
(
あし
)
の
所
(
ところ
)
にあつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
親仁
(
おやぢ
)
が
喚
(
わめ
)
くと、
婦人
(
をんな
)
は
一寸
(
ちよいと
)
立
(
た
)
つて
白
(
しろ
)
い
爪
(
つま
)
さきをちよろちよろと
真黒
(
まツくろ
)
に
煤
(
すゝ
)
けた
太
(
ふと
)
い
柱
(
はしら
)
を
楯
(
たて
)
に
取
(
と
)
つて、
馬
(
うま
)
の
目
(
め
)
の
届
(
とゞ
)
かぬほどに
小隠
(
こがく
)
れた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さうネ、いつか来ても
好
(
いい
)
けど、何にもつれやしまひと思ひ升よ、それに
釣
(
つり
)
をするには針だの
餌
(
え
)
だのなければなりませんもの、
一寸
(
ちよいと
)
は来られないの。
鼻で鱒を釣つた話(実事)
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
「先生、
在
(
い
)
らつしやいますか」と大きなる
風呂敷包
(
ふろしきづつみ
)
を抱へて篠田長二の台所に訪れたるは、五十の阪を越したりとは見ゆれど、ドコやら若々とせる
一寸
(
ちよいと
)
品の良き老女なり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
そゞろに
床
(
ゆか
)
しく、
懷
(
なつ
)
かしく、
眼
(
まなこ
)
を
揚
(
あ
)
げて、
目前
(
もくぜん
)
に
端然
(
たんぜん
)
たる
松島大佐
(
まつしまたいさ
)
の
面
(
おもて
)
を
瞻
(
なが
)
めると、
松島大佐
(
まつしまたいさ
)
も
意味
(
ゐみ
)
あり
氣
(
げ
)
に、
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
顏
(
かほ
)
とを
見
(
み
)
くらべたが、
例
(
れい
)
の
虎髯大尉
(
こぜんたいゐ
)
と
一寸
(
ちよいと
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
その何だか
頻
(
しきり
)
に
嫌
(
いや
)
にお成りなされて
何処
(
どこ
)
へか
行
(
ゆ
)
かう行かうと
仰
(
おつ
)
しやる、仕方が御座りませぬで
漸
(
やつ
)
とまあ此処をば見つけ出しまして御座ります、御覧下さりませ
一寸
(
ちよいと
)
こうお庭も広う御座りますし
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
一寸
(
ちよいと
)
。』とその袂を捉へて、『可いわよ、智恵子さん、モ少し。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「お
俊
(
しゆん
)
や、
一寸
(
ちよいと
)
」と内儀は
群集
(
くんじゆ
)
の中よりその娘を手招きぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『はがして頂戴よ。畑尾さん、
一寸
(
ちよいと
)
。』
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
(
為様
(
しやう
)
がないねえ、)といひながら、かなぐるやうにして、
其
(
そ
)
の
細帯
(
ほそおび
)
を
解
(
と
)
きかけた、
片端
(
かたはし
)
が
土
(
つち
)
へ
引
(
ひ
)
かうとするのを、
掻取
(
かいと
)
つて
一寸
(
ちよいと
)
猶予
(
ためら
)
ふ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あすこで
一寸
(
ちよいと
)
買物をしますからね」と云つて、ちりん/\と鳴る間を馳け抜けた。三四郎も食つ付いて、向ふへ渡つた。野々宮君は早速
店
(
みせ
)
へ這入つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあ、あの指環は!
一寸
(
ちよいと
)
、
金剛石
(
ダイアモンド
)
?」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
えゝ、
一寸
(
ちよいと
)
お
引合
(
ひきあ
)
はせ
申
(
まを
)
しまする。
此
(
この
)
男
(
をとこ
)
が
其
(
そ
)
の、
明日
(
みやうにち
)
双六谷
(
すごろくだに
)
の
途中
(
とちゆう
)
まで
御案内
(
ごあんない
)
しまするで。さあ、
主
(
ぬし
)
、お
知己
(
ちかづき
)
に
成
(
な
)
つて
置
(
お
)
けや。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
台
所
(
どころ
)
から婆さんが「どなたか
一寸
(
ちよいと
)
」と云ふ。与次郎は「おい」とすぐ立つた。三四郎は矢っ張り坐つてゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
一寸
(
ちよいと
)
好いね」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
一寸
(
ちよいと
)
、
其
(
そ
)
の
高樓
(
たかどの
)
を
何處
(
どこ
)
だと
思
(
おも
)
ひます……
印度
(
インド
)
の
中
(
なか
)
のね、
蕃蛇剌馬
(
ばんじやらあまん
)
……
船着
(
ふなつき
)
の
貿易所
(
ぼうえきしよ
)
、——お
前
(
まへ
)
さんが
御存
(
ごぞん
)
じだよ、
私
(
わたし
)
よりか
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
兄
(
にい
)
さんは
今
(
いま
)
一寸
(
ちよいと
)
」と
後向
(
うしろむき
)
の
儘
(
まゝ
)
答
(
こた
)
へて、
御米
(
およね
)
は
矢張
(
やは
)
り
戸棚
(
とだな
)
の
中
(
なか
)
を
探
(
さが
)
してゐる。やがてぱたりと
戸
(
と
)
を
締
(
し
)
めて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一寸
(
ちよいと
)
躓
(
つまづ
)
いても
怪我
(
けが
)
をするのに、
方角
(
はうがく
)
の
知
(
し
)
れない
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
で、
掻消
(
かきけ
)
すやうに
隠
(
かく
)
れたものが
無事
(
ぶじ
)
で
居
(
ゐ
)
やう
筈
(
はづ
)
はないではないか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「みんな
狡猾
(
ずる
)
いなあ」と云つて笑つてゐる。尤も当人も
一寸
(
ちよいと
)
太陽を
開
(
あ
)
けて見た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
先
(
ま
)
づ
講釈筆記
(
かうしやくひつき
)
の
武勇談
(
ぶゆうだん
)
の
方
(
はう
)
から
一寸
(
ちよいと
)
抜
(
ぬ
)
き
取
(
と
)
る。——
最
(
もつと
)
も
略筋
(
りやくすぢ
)
、あとで
物語
(
ものがたり
)
の
主題
(
しゆだい
)
とも
言
(
い
)
ふべき
処
(
ところ
)
を、
較
(
くら
)
べて
見
(
み
)
ませう。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「えゝ、
気迷
(
きまぐ
)
れに
一寸
(
ちよいと
)
結
(
ゆ
)
つて見たかつたの」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
まあ、
挨拶
(
あいさつ
)
もしないで、……
默然
(
だんまり
)
さん。お
澄
(
す
)
ましですこと。……あゝ、
此
(
こ
)
の
間
(
あひだ
)
、
鳩
(
はと
)
にばツかり
構
(
かま
)
つて
居
(
ゐ
)
たから、お
前
(
まへ
)
さん、
一寸
(
ちよいと
)
お
冠
(
かんむり
)
が
曲
(
まが
)
りましたね。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「本当に?
夫
(
そり
)
や
一寸
(
ちよいと
)
何
(
なん
)
てえ
方
(
かた
)
なの」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
縁側
(
えんがは
)
に
行
(
ゆ
)
きて
戸
(
と
)
を
開
(
ひら
)
き、「いざ
御覽
(
ごらん
)
遊
(
あそ
)
ばさるべし」と
手
(
て
)
を
支
(
つか
)
ふ。「
一寸
(
ちよいと
)
其中
(
そのなか
)
に
入
(
はひ
)
つて
見
(
み
)
よ」と
口輕
(
くちがる
)
に
申
(
まを
)
されければ、
彼
(
か
)
の
男
(
をとこ
)
ハツといひて
何心
(
なにごころ
)
なく
籠
(
かご
)
に
入
(
はひ
)
る。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
戸外
(
おもて
)
へは
近
(
ちか
)
うござんすが、
夏
(
なつ
)
は
広
(
ひろ
)
い
方
(
はう
)
が
結句
(
けツく
)
宜
(
よ
)
うございませう、
私
(
わたくし
)
どもは
納戸
(
なんど
)
へ
臥
(
ふ
)
せりますから、
貴僧
(
あなた
)
は
此処
(
こゝ
)
へお
広
(
ひろ
)
くお
寛
(
くつろ
)
ぎが
可
(
よ
)
うござんす、
一寸
(
ちよいと
)
待
(
ま
)
つて。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
娘
(
むすめ
)
も、
白地
(
しろぢ
)
の
手拭
(
てぬぐひ
)
を、
一寸
(
ちよいと
)
疊
(
たゝ
)
んで、
髮
(
かみ
)
の
上
(
うへ
)
に
載
(
の
)
せて
居
(
ゐ
)
る、
鬢
(
びん
)
の
色
(
いろ
)
は
尚
(
な
)
ほ
勝
(
まさ
)
つて、ために
一入
(
ひとしほ
)
床
(
ゆか
)
しかつた。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
それ
)
が
案山子
(
かゝし
)
どもの
行
(
ゆ
)
く
方
(
はう
)
へ、
進
(
すゝ
)
めば
進
(
すゝ
)
み、
移
(
うつ
)
れば
移
(
うつ
)
り、
路
(
みち
)
を
曲
(
まが
)
る
時
(
とき
)
なぞは、スイと
前
(
まへ
)
へ
飛
(
と
)
んで、
一寸
(
ちよいと
)
停
(
と
)
まつて、
土器色
(
かはらけいろ
)
を
赫
(
くわつ
)
として
待
(
ま
)
つ。ともすれば
曇
(
くも
)
ることもあつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
其
(
そ
)
の
憂慮
(
きづかひ
)
さに、——
懷中
(
ふところ
)
で、
確乎
(
しつかり
)
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
ただけに、
御覽
(
ごらん
)
なさい。
何
(
なに
)
かに
氣
(
き
)
が
紛
(
まぎ
)
れて、ふと
心
(
こゝろ
)
をとられた
一寸
(
ちよいと
)
一分
(
いつぷん
)
の
間
(
ま
)
に、うつかり
遺失
(
おと
)
したぢやありませんか。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「でも
何
(
なん
)
だか、そんな
口
(
くち
)
を
利
(
き
)
くやうですと。……あの、どんな、
一寸
(
ちよいと
)
どんな
風
(
ふう
)
な
男
(
をとこ
)
でせう?」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御新姐樣
(
ごしんぞさま
)
、
此
(
こ
)
の
上
(
うへ
)
の
御無理
(
ごむり
)
は、
助
(
たす
)
けると
思召
(
おぼしめ
)
しまして、
其
(
そ
)
のお
歌
(
うた
)
を
一寸
(
ちよいと
)
お
認
(
したゝ
)
め
下
(
くだ
)
さいまし、お
使
(
つかひ
)
の
口上
(
こうじやう
)
と
違
(
ちが
)
ひまして、つい
馴
(
な
)
れませぬ
事
(
こと
)
は
下根
(
げこん
)
のものに
忘
(
わす
)
れがちにござります
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女
(
をんな
)
が
一人
(
ひとり
)
、これは
背向
(
うしろむ
)
きで、
三人
(
さんにん
)
がかり、
一
(
ひと
)
ツ
掬
(
すく
)
つて、ぐい、と
寄
(
よ
)
せて、くる/\と
饀
(
あん
)
をつけて、
一寸
(
ちよいと
)
指
(
ゆび
)
で
撓
(
た
)
めて、
一
(
ひと
)
つ
宛
(
づゝ
)
すつと
串
(
くし
)
へさすのを、
煙草
(
たばこ
)
を
飮
(
の
)
みながら
熟
(
じつ
)
と
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
分
(
わか
)
つたかい、
一寸
(
ちよいと
)
いま
思出
(
おもひだ
)
せないから、
然
(
さ
)
うしてお
置
(
お
)
きな、
又
(
また
)
氣
(
き
)
が
附
(
つ
)
いたら
申
(
まを
)
さうから。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
帰路
(
きろ
)
に
闇川橋
(
やみがはばし
)
を
通
(
とほ
)
りけるに、
橋姫
(
はしひめ
)
の
宮
(
みや
)
のほとりにて、
丈
(
たけ
)
高
(
たか
)
くしたゝかなる
座頭
(
ざとう
)
の
坊
(
ばう
)
、——としてあるが、
宇都谷峠
(
うつのやたふげ
)
とは
雲泥
(
うんでい
)
の
相違
(
さうゐ
)
、
此
(
こ
)
のしたゝかなるとばかりでも
一寸
(
ちよいと
)
鐙
(
あぶみ
)
は
窪
(
くぼ
)
ませられる。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へい、それ
引込
(
ひきこ
)
め、と
仰有
(
おつしや
)
りますから、
精々
(
せい/″\
)
目着
(
めつか
)
りませんやうに、
突然
(
いきなり
)
蝋燭
(
らふそく
)
を
消
(
け
)
して
來
(
き
)
たでござります。
山
(
やま
)
の
蔭
(
かげ
)
に
成
(
な
)
りますで、
車
(
くるま
)
一
臺
(
だい
)
は
月夜
(
つきよ
)
でも、
一寸
(
ちよいと
)
目
(
め
)
には
着
(
つ
)
きますまいと
思
(
おも
)
ひまして、へい。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「……
餘
(
あま
)
り
謹
(
つゝし
)
んでは
居
(
ゐ
)
ないわね……
一寸
(
ちよいと
)
、お
話
(
はなし
)
の
中
(
なか
)
へ
出
(
で
)
ておいで。」
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ほゝゝ、
色男
(
いろをとこ
)
や、
貴女
(
あなた
)
に
馴染
(
なじ
)
んでから
丁
(
ちやう
)
ど
半年
(
はんとし
)
に
成
(
な
)
りますわね。
御新造
(
ごしんぞ
)
に
馴染
(
なじ
)
んでからも
半年
(
はんとし
)
よ。
貴方
(
あなた
)
が
私
(
わたし
)
の
許
(
もと
)
へ
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
るうちは、
何時
(
いつ
)
でも
此方
(
こちら
)
へ
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
たの。あら、あんな
顏
(
かほ
)
をしてさ。
一寸
(
ちよいと
)
色男
(
いろをとこ
)
。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あの
花
(
はな
)
を
知
(
し
)
つてゐなさいますか——
一寸
(
ちよいと
)
、お
目
(
め
)
に
掛
(
か
)
けませう。」
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ひよい、と
空
(
そら
)
へ
投
(
な
)
げて、
一寸
(
ちよいと
)
掌
(
てのひら
)
へ
受
(
う
)
けながら
持
(
も
)
つて
出
(
で
)
る。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
其處
(
そこ
)
へ。
一寸
(
ちよいと
)
、
右
(
みぎ
)
へ
入
(
はひ
)
つて
貰
(
もら
)
ひたいな。」
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
一寸
(
ちよいと
)
、
菊屋
(
きくや
)
の
迎
(
むかひ
)
かい。」
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「しばらく、
一寸
(
ちよいと
)
。」
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“一寸”の意味
《形容動詞》
一寸(ちょっと 別表記:鳥渡)
数量や程度がわずかであること。
《名詞》
一寸(いっすん)
一尺の十分の一。約3㎝。
ほんのわずかな物の例え。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
“一寸”で始まる語句
一寸法師
一寸々々
一寸見
一寸角
一寸試
一寸前後
一寸位
一寸遁
一寸刻
一寸前