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一寸
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ちょつと
ふりがな文庫
“
一寸
(
ちょつと
)” の例文
「でも」と云つた、三千代は少し挨拶に困つた色を、
額
(
ひたひ
)
の所へあらはして、
一寸
(
ちょつと
)
下
(
した
)
を見たが、やがて
頬
(
ほゝ
)
を
上
(
あ
)
げた。それが薄赤く
染
(
そ
)
まつて居た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
留
(
と
)
めるのを
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
て、
飯
(
めし
)
を食つて、
髪
(
かみ
)
を刈つて、九段の
上
(
うへ
)
へ
一寸
(
ちょつと
)
寄つて、又帰りに新
宅
(
たく
)
へ行つて見た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
神田へ
来
(
き
)
たが、平岡の旅館へ寄る気はしなかつた。けれども
二人
(
ふたり
)
の事が何だか気に掛る。ことに細君の事が気に掛る。ので
一寸
(
ちょつと
)
顔
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
した。夫婦は
膳
(
ぜん
)
を
並
(
なら
)
べて
飯
(
めし
)
を
食
(
く
)
つてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“一寸”の意味
《形容動詞》
一寸(ちょっと 別表記:鳥渡)
数量や程度がわずかであること。
《名詞》
一寸(いっすん)
一尺の十分の一。約3㎝。
ほんのわずかな物の例え。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
“一寸”で始まる語句
一寸法師
一寸々々
一寸見
一寸角
一寸試
一寸前後
一寸位
一寸遁
一寸刻
一寸前