“すだちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
須田町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論、須田町すだちょうの方から廻ってゆく道がないでもないが、それでは非常の迂廻うかいであるから、どうしても九段下くだんしたから三崎町の原をよぎって水道橋へ出ることになる。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
須田町すだちょうに出た時、愛子の車は日本橋の通りをまっすぐに一足ひとあし先に病院に行かして、葉子は外濠そとぼりに沿うた道を日本銀行からしばらく行く釘店くぎだな横丁よこちょうに曲がらせた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
或人は東京神田須田町すだちょうの某売薬株を買わせようとした。この株は今廉価を以てあがなうことが出来て、即日から月収三百両乃至ないし五百両の利があるといったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)