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突出
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つきだし
ふりがな文庫
“
突出
(
つきだし
)” の例文
三代目小稲と称していたのは前の小稲の
突出
(
つきだし
)
右近である。香以は玄魚と魯文との
相方
(
あいかた
)
を極めさせ、自分は有中、米八を連れて辞し去った。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
前へ
突出
(
つきだし
)
たり後へ引たり
爾々
(
そう/\
)
詰
(
つま
)
り二本一緒の毛へ
捻
(
より
)
を掛たり戻したりするのですソレ奇妙でしょう二本の毛が次第/\に右と左へズリ抜るでしょう丁度二
尾
(
ひき
)
の鰻を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
中には
玉蜀黍
(
とうもろこし
)
を焼いて出すもあり、握飯の菜には
昆布
(
こぶ
)
に
鮒
(
ふな
)
の煮付を
突出
(
つきだし
)
に載せて売りました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
突出
(
つきだし
)
の初日からなんすれば、何も障りがなくって宜しい、其の時にはそれはまた心得て居やす
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ト
突出
(
つきだし
)
た
廂
(
ひさし
)
に額を打たれ、
忍返
(
しのびがえし
)
の釘に眼を刺され、
赫
(
かっ
)
と血とともに
総身
(
そうしん
)
が熱く、たちまち、罪ある蛇になって、
攀上
(
よじのぼ
)
る石段は、お七が火の見を駆上った思いがして、
頭
(
こうべ
)
に
映
(
さ
)
す太陽は
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
含
(
ふく
)
み
物事
(
ものごと
)
柔和
(
やはらか
)
にして名にし負ふ大和詞なれば
人
(
ひと
)
愛
(
あい
)
ありて
朋輩
(
ほうばい
)
の中も
睦
(
むつま
)
しく
怜悧
(
れいり
)
ゆゑ
僅
(
わづ
)
かの中に
廓言葉
(
さとことば
)
外
(
そと
)
八文字の
踏樣迄
(
ふみやうまで
)
も覺えしかば松葉屋の
喜悦
(
よろこび
)
大方ならず近き中に
突出
(
つきだし
)
にせんとて名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この時司の
禿
(
かぶろ
)
であった娘が、
浜照
(
はまてる
)
という名で、来月
突出
(
つきだし
)
になることになっていた。栄次郎は浜照の客になって、前よりも
盛
(
さかん
)
な
遊
(
あそび
)
をしはじめた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“突出”の意味
《名詞》
突 出(とっしゅつ)
ある部分だけ高く、または長く出ること。
他のものより目立っていること。
(出典:Wiktionary)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“突出”で始まる語句
突出部