“浜照”の読み方と例文
読み方割合
はまてる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時司の禿かぶろであった娘が、浜照はまてるという名で、来月突出つきだしになることになっていた。栄次郎は浜照の客になって、前よりもさかんあそびをしはじめた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
五百いお里方さとかたでは、先代忠兵衛が歿してから三年ほど、栄次郎の忠兵衛は謹慎していたが、天保十三年に三十一歳になった頃から、また吉原へ通いはじめた。相方あいかたは前の浜照はまてるであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
妻はおいらん浜照はまてるがなれの果で何の用にも立たない。そこでたまたま渋江の家から来合せていた五百に、「どうかして遣ってくれ」という。五百は姉をなだすかして、横山町へ連れて往った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)