トップ
>
突出
>
つきい
ふりがな文庫
“
突出
(
つきい
)” の例文
我見しに、山より
突出
(
つきい
)
でて路を成せるかの處みなまた斯の如く、
象
(
かたち
)
をもて飾られき、されど
技
(
わざ
)
にいたりては巧みなることその比に非ず 二二—二四
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
巌角
(
いわ
)
の
突出
(
つきい
)
で
巌石
(
がんせき
)
の砕けて一面に
転
(
ころ
)
ばっている坂道は、
草鞋
(
わらじ
)
の底を破って足の裏の痛きこと
夥
(
おびただ
)
しく、折から雲霧は山腹を包んで、雨はザアザア降って来れば
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
お春を召して酒を取寄せ、
己
(
おの
)
が両手に
滴
(
したゝ
)
らしては、お村の腹に塗り、背に塗り、全身余さず
酒漬
(
さけびたし
)
にして、其まゝ庭に
突出
(
つきい
)
だし、竹藪の中に投入れて、
虫責
(
むしぜめ
)
にこそしたりけれ。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
山懐
(
やまふところ
)
のところどころ、一帯に産出する
蜜柑
(
みかん
)
の林に
射入
(
さしい
)
る
旭
(
あさひ
)
に、
金色
(
こんじき
)
の露暖かなれど、岩の
衝
(
つ
)
と
突出
(
つきい
)
でた海の上に臨んでは、
路
(
みち
)
の下を
掻
(
か
)
い
潜
(
くぐ
)
って、崖の尾花を越す浪に、有明月の影の砕くる
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“突出”の意味
《名詞》
突 出(とっしゅつ)
ある部分だけ高く、または長く出ること。
他のものより目立っていること。
(出典:Wiktionary)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“突出”で始まる語句
突出部