“つきだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突出88.9%
築出2.8%
衝田2.8%
撞出1.4%
槻田1.4%
突立1.4%
附出1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほほう、結構な皿や、亭主、お前とこはほんまに偉いもんやな。鴻池家で宝のやうに大事がつとる物を突出つきだしに使ふのやよつてな。」
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
勝負ノ壇は、崖から谷のなだれへむかって、凸字形に築出つきだしてある武者足場の、小さい堡塁ほうるいなのである。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天皇、御年四十五歳よそぢあまりいつつ、御陵は衝田つきだの岡にあり。
何処どこからとも知れぬが、確かに二三箇所から一度に撞出つきだされる梵鐘ぼんしようの響は、長崎の町と入海いりうみとを丁度円形劇場アンフイテアトルのやうに円く囲む美しい丘陵に遮られて
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
……左の薬指に「槻田つきだ」と彫った巨大おおき認印みとめつきの指環ゆびわ一個……。
ト云ッてスコシ胸を突立つきだして、儼然きッとして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
バーテンというよりは料理場といった方が似合うところで、柳吉はなまこの酢の物など附出つきだしの小鉢物を作り、蝶子はしきりに茶屋風の愛嬌を振りまいた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)