“つきた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突立66.7%
月足20.0%
搗立6.7%
築立6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
布団ふとんがまくれて、仰臥ぎょうがした初代の胸が真赤に染まり、そこに小さな白鞘しらさやの短刀が突立つきたったままになっていた。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
くめは俵屋の先代の子で私の子ではなく、お玉も私の子ではない、女房のお春が俵屋へ嫁入して、月足つきたらずで産んだ子だ、世間では私の義理の弟の孫三郎の子だと言つてゐる、度々お春をめたが
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
生粢なましとぎをこしらえていたかも知らぬが、是も他の一方に練餅ねりもちの堂々として且つうまいものが搗立つきたてられるようになっては、此方が感じもよく、また現実には直会なおらいにも便利であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
昔の人の話では、佐渡ヶ島は金銀で築立つきたてた山で、この金銀を一箱に十二貫目ずつ詰めて、百箱を五十駄積みの船に積み載せ、毎年五艘十艘ずつ、風のいい日和ひよりを見計らって
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)