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突立
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つきた
杖を
径に
突立て/\、
辿々しく
下闇を
蠢いて
下りて、城の
方へ去るかと思へば、のろく
後退をしながら、
茶店に向つて、
吻と、
立直つて
一息吐く。
布団がまくれて、
仰臥した初代の胸が真赤に染まり、そこに小さな
白鞘の短刀が
突立ったままになっていた。
桜島は今だに鹿児島湾のなかに
突立つて、
暢気坊のやうにすぱり/\と
煙を吹いてゐる。梅玉が今度の巡業に、
何う
言ひ
賺されて鹿児島へ乗込むかは一寸
見物である。
と云いながら
閃りッと長いのを
引こ抜いて、ずぶりッと草原へ
突立てますと
傷は頸の両側にあり、奇怪な事には、それが三つ
宛、まるで長い爪を
突立てたような形になっていた。——出血はひどいが
生命に別状はなさ
相だ。新田は
寛衣の裾を
引裂いて手早く
繃帯をしながら
「なんだか真白な、大きなものが砂地に
突立っていますよ」
突立て
彳む故門番は立出汝ぢは道に
迷ひし成ん何方へ行のぢやと言ふに城富は涙に
咽かへりながらハイ/\
南御番所は何れで御座りますと
問ば門番の者南御番所は
此所なるが何用有て來りしぞ
何か願ひ
度事でも有かと聞れ城富はハイ
然樣で御座ります御奉行樣へ
急に御願ひが御座りまして
參つた者で御座ります
何卒御取次を
……
其の
中で、
山高が
突立ち、
背広が
肩を
張つたのは、
皆同室の
客。で、こゝで
園と
最う
一人——
上野を
出ると
其れ
切寝たまゝの
茶の
外套氏ばかりを
残して、
尽く
下車したのである。
突立てたまゝで
居るんぢやありませんか。