“鼻紙入”の読み方と例文
読み方割合
はながみいれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なき者にせんと存じ惣内夫婦の者の衣類を死人へ着替きせかへ惣内お里兩人が影をかくさせ其日法會ほふゑせきにて盜みおきたる九助の鼻紙入はながみいれを後の證據に死骸の傍邊かたはらに落し置又せがれ夫婦と申立る爲死人の首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とくと改められし處歳の頃四十三四百しやうていの男にて身の内にきず三ヶ處頭上づじやうよりほゝへ掛て切付しきず一ヶ所よりはら突通つきとほせし疵二ヶ所其わきからかさ一ぽんすてこれ有其からかさ澤瀉おもだかに岩と云字の印し付是あり懷中には鼻紙入はながみいれ藥包くすりつゝみ一ツほかに手紙一通あり其上書うはがき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
屈死と云其方是等の儀は申さずとも心得あるべきなれどもいまだ吟味に足ざる所ありと申されしかば理左衞門はいや私し取調とりしらべ候處にては血汐ちしほの一儀而已のみにても九助が人殺し明白なるに況んや其日他行仕つりしと翌朝九郎兵衞夫婦訴へ出其場所に鼻紙入はながみいれおちてありしかば何よりたしか證據しようこなりと申るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)