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込
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ご
ふりがな文庫
“
込
(
ご
)” の例文
「狭いんで驚いちゃ、シキへは
一足
(
ひとあし
)
だって
踏
(
ふ
)
ん
込
(
ご
)
めっこはねえ。
陸
(
おか
)
のように地面はねえ
所
(
とこ
)
だくらいは、どんな
頓珍漢
(
とんちんかん
)
だって知ってるはずだ」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
または土足のまま茶屋の
囲炉裏
(
いろり
)
ばたに踏ん
込
(
ご
)
んで
木曾風
(
きそふう
)
な「めんぱ」(木製
割籠
(
わりご
)
)を取り出す人足なぞの話にまで耳を傾けるのを楽しみにした。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「君達も今は劇は芸術だからつて、高く
止
(
とま
)
つてゐるが、芝居に足を
踏
(
ふ
)
ん
込
(
ご
)
むだ
抑々
(
そも/\
)
は、まさか芸術家になつてみたいと思つた訳でも無かつたらう。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「その時は、俺が
踏
(
ふ
)
ん
込
(
ご
)
んで一太刀よ。お前の仕事に
外
(
はず
)
れはあっても、投げ槍小六の腕に狂いはないから安心しろ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
業を煮やした警部補が、サッと手を振って合図すると一緒に七八人のガチャが、田へ一足、二足ふん
込
(
ご
)
んで来た。
共同耕作
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
かまわねえから、
姐御
(
あねご
)
! 踏ん
込
(
ご
)
みなせえ、踏ん込みなせえ!
毒蛇
(
コブラ
)
様の眼は、ダテに付いちゃアいねえんだから
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
さっきもおれアうっかり踏ん
込
(
ご
)
むと、殺しに来たと思いやがったンだね、いきなり
桶
(
おけ
)
の後ろから
抜剣
(
ぬきみ
)
の
清兵
(
やつ
)
が飛び出しやがって、おいらアもうちっとで
娑婆
(
しゃば
)
にお別れよ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
取りあえずその
逸
(
はや
)
り
気
(
ぎ
)
な
挙動
(
ふるまい
)
を
止
(
とど
)
めておいて、さて
大
(
おおい
)
に踏ん
込
(
ご
)
んでもこの
可憫
(
あわれ
)
な児を危い道を
履
(
ふ
)
ませずに人にしてやりたいと思い、その娘のお浪はまたただ何と無く源三を好くのと
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
林「この親爺、
何処
(
どこ
)
までとぼける積りだ、えゝ面倒だ、
金藏
(
きんぞう
)
踏ん
込
(
ご
)
め」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ウン、そうかも知れん。戸を破って
踏
(
ふ
)
ん
込
(
ご
)
んで見よう」
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「うん悪くはねえ、ひとつその意気で踏ん
込
(
ご
)
もうぜ」
三悪人物語:忍術千一夜 第二話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
まず
笠
(
かさ
)
を脱いで炉ばたに足を休めようとしたのは景蔵だ。香蔵も半蔵も
草鞋
(
わらじ
)
ばきのままそのそばにふん
込
(
ご
)
んで、雪にぬれた
足袋
(
たび
)
の先をあたためようとした。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私はぼんやりお嬢さんの頭を見ていましたが、次の瞬間に、どっちか
路
(
みち
)
を譲らなければならないのだという事に気が付きました。私は思い切ってどろどろの中へ片足
踏
(
ふ
)
ん
込
(
ご
)
みました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「面倒くせえッ、せいたか! 楽屋へ踏ん
込
(
ご
)
んじまえ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平素なら兼吉、桑作共に土足で来て踏ン
込
(
ご
)
むところであるが、その朝は手ぐいで足をはたいて、二人とも半蔵の前にかしこまった。もとより
旧
(
ふる
)
い主従のような関係の間柄である。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
シキへ
抛
(
ほう
)
り込まれるには若過ぎるよ。ここは人間の
屑
(
くず
)
が抛り込まれる所だ。全く人間の
墓所
(
はかしょ
)
だ。生きて
葬
(
ほうぶ
)
られる所だ。一度
踏
(
ふ
)
ん
込
(
ご
)
んだが最後、どんな立派な人間でも、出られっこのない
陥穽
(
おとしあな
)
だ。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“込”を含む語句
突込
引込
入込
植込
投込
踏込
仕込
呼込
打込
急込
飛込
駈込
押込
申込
込入
抱込
綴込
乘込
喰込
跳込
...