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込
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こみ
ふりがな文庫
“
込
(
こみ
)” の例文
「こういう品は
今時
(
いまどき
)
、この山国でもなければ滅多には出て来ないわい、いざ神尾殿、よく穂先から
込
(
こみ
)
の具合まで、
鑑定
(
めきき
)
して御覧あれ」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
早々申上
御安堵
(
ごあんど
)
させ奉つらんと一※に存じ
込
(
こみ
)
君臣の
禮
(
れい
)
を失ひ候段恐入奉つり候
依
(
よつ
)
て兩人は是より
差控仕
(
さしひかへつかま
)
つる可と座を
退
(
しりぞ
)
かんとするを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
番頭が取り出したのは、
鋒先
(
ほさき
)
を手拭に包んだ刄渡り五寸ほど
込
(
こみ
)
が一尺以上もある物凄い槍の穗、成程これは、喉を狙へば生命を取ります。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
……そのまま忍寄って、
密
(
そっ
)
とその幕を
引
(
ひき
)
なぐりに絞ると、隣室の障子には硝子が嵌め
込
(
こみ
)
になっていたので、一面に映るように透いて見えた。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
庄「王子の茶園に往って送り
込
(
こみ
)
を頼んで来た、二三
日
(
ち
)
中
(
うち
)
に送り込むだろうが、来なければ又往って遣ろうが」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
主命
(
しゆうめい
)
に
依
(
よ
)
りて
糸子
(
いとこ
)
縁談
(
えんだん
)
の申し
込
(
こみ
)
なるべし、
其時
(
そのとき
)
雪三
(
せつざう
)
决然
(
けつぜん
)
とせし
聲音
(
こわね
)
にて、
折角
(
せつかく
)
の
御懇望
(
ごこんもう
)
ながら
糸子
(
いとこ
)
さま
御儀
(
おんぎ
)
他家
(
たけ
)
へ
嫁
(
か
)
したまふ
御身
(
おんみ
)
ならねばお
心
(
こゝろ
)
承
(
うけたまは
)
るまでもなし
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
折柄バタ/\
走
(
は
)
せ来れる女中のお仲「松島さんがネ、花吉さんが遅いので、又たお株の大じれ
込
(
こみ
)
デ、
大洞
(
おほほら
)
さんがネ、
女将
(
おかみ
)
さんに一寸来て何とかして貰ひたいツて
仰
(
おつ
)
しやるんですよ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
竿を手にして、一心に魚のシメ
込
(
こみ
)
を
候
(
うかが
)
った。魚は
式
(
かた
)
の如くにやがて
喰総
(
くいし
)
めた。こっちは合せた。むこうは抵抗した。竿は月の如くになった。
綸
(
いと
)
は
鉄線
(
はりがね
)
の如くになった。水面に
小波
(
さざなみ
)
は立った。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
我は馬車、自動車、オムニブスの
込
(
こみ
)
合ふ
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
偖
(
さて
)
又
(
また
)
憑司は其夜昌次郎を立せやり
草履
(
ざうり
)
に血の付たるを
持
(
もち
)
て傳吉宅へ
忍
(
しの
)
び
込
(
こみ
)
庭
(
には
)
の
飛石
(
とびいし
)
へ血を付置き夫より高田の役所へ
夜通
(
よどほ
)
しに往て
訴
(
うつた
)
へ
捕方
(
とりかた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それに今夜ちっと
河岸
(
かし
)
の方とかで泊り
込
(
こみ
)
という寸法があります、何ならおつき合なさいましと、傍若無人、じれッたくなったから、
突然
(
いきなり
)
靴だから飛び下りたさ。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
初々
(
うい/\
)
しき
大島田
(
おほしまだ
)
結
(
ゆ
)
ひ
錦
(
わた
)
のやうに
絞
(
しぼ
)
りばなしふさ/\とかけて、
鼈甲
(
べつかう
)
のさし
込
(
こみ
)
、
總
(
ふさ
)
つきの
花
(
はな
)
かんざしひらめかし、
何時
(
いつ
)
よりは
極彩色
(
ごくさいしき
)
のたゞ
京人形
(
きようにんげう
)
を
見
(
み
)
るやうに
思
(
おも
)
はれて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その日会社を首になった笠森仙太郎は、白紙の答案を出すような心持で、社長邸の奥庭に忍び
込
(
こみ
)
植込の蔭に身を潜めて、令嬢美奈子の部屋を、そっと覗くほど
取詰
(
とりつ
)
めておりました。
奇談クラブ〔戦後版〕:11 運命の釦
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
槍の穂だけを取りはずして
込
(
こみ
)
のところを
摺
(
す
)
り上げ、それをいつでも
柄
(
え
)
の中へ
箝
(
は
)
め込むことができるようにして、穂を懐中に入れておき、柄は杖にしてついて歩き、いざという場合には
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
賺
(
すか
)
し申し
此
(
この
)
婚姻
相延
(
あいのべ
)
申候よう決行致し候
尚
(
なお
)
又
(
また
)
近日参上
仕
(
つかまつ
)
り入り
込
(
こみ
)
たる御話し委細
申上
(
もうしあぐ
)
べく心得に候え
共
(
ども
)
差当り先日七蔵に渡され候金百円及び御礼の印までに金百円進上しおき候
間
(
あいだ
)
御受納下され
度
(
たく
)
候
不悉
(
ふしつ
)
亀屋吉兵衛様へ岩沼子爵
家従
(
けらい
)
田原栄作
(
たはらえいさく
)
とありて末書に珠運様とやらにも
此旨
(
このむね
)
御
鶴声
(
かくせい
)
相伝
(
あいつたえ
)
られたく候と筆を
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
遣
(
つか
)
ひ
込
(
こみ
)
父の勘當を
請
(
う
)
け身を
投
(
なげ
)
んとせし時に是なる五八に
助
(
たす
)
けられ今は五八方に居て初瀬留に
見繼
(
みつぎ
)
を受け不自由なくは
消光
(
くらし
)
居れど
何卒
(
なにとぞ
)
勘當
(
かんだう
)
の
詫
(
わび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一升買うから、後生だからお前今夜は泊り
込
(
こみ
)
で、
炬燵
(
こたつ
)
で附合ってくんねえ。一体ならお勝さんが休もうという日なんだけれど、限って出てしまったのも容易でねえ。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“込”を含む語句
突込
引込
入込
植込
投込
踏込
仕込
呼込
打込
急込
飛込
駈込
押込
申込
込入
抱込
綴込
乘込
喰込
跳込
...