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否應
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いやおう
ふりがな文庫
“
否應
(
いやおう
)” の例文
新字:
否応
否應
(
いやおう
)
なしに縛つてしまひましたが、兎も角親分が歸るまで、そつとして考へさせてあります。今頃は
請合
(
うけあひ
)
白状
(
はくじやう
)
し度いやうな心持になつて居るでせうよ
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
中庭を見やりながら彼れが考へた事は、理窟としてゞなしに、實感として
否應
(
いやおう
)
なしに彼れに逼つた。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
しばらく
煖爐
(
ストーブ
)
の
傍
(
はた
)
で
烟草
(
たばこ
)
を
吹
(
ふ
)
かして
待
(
ま
)
つてゐる
間
(
あひだ
)
に、
宗助
(
そうすけ
)
は
自分
(
じぶん
)
と
關係
(
くわんけい
)
のない
大
(
おほ
)
きな
世間
(
せけん
)
の
活動
(
くわつどう
)
に
否應
(
いやおう
)
なしに
捲
(
ま
)
き
込
(
こ
)
まれて、
已
(
やむ
)
を
得
(
え
)
ず
年
(
とし
)
を
越
(
こ
)
さなければならない
人
(
ひと
)
の
如
(
ごと
)
くに
感
(
かん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
母の側へ行くのに
怖氣
(
おぢけ
)
をふるつてゐた竹丸は、お駒に引ツ張られ、定吉に押されて、病室の入口の襖の蔭まで來てゐたので、それを見た千代松は
否應
(
いやおう
)
なしに連れ込んで、京子の枕元に坐らした。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
乾酪性肺炎か粟粒結核か、事の眞相を
否應
(
いやおう
)
なしに定むべき時が來た。自分の臨床上の技倆と研究上の蘊蓄とを、院長はじめ他の人々のそれと比較すべき時が來た。さう思ふと彼れの
隻眼
(
かため
)
は光つた。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
否
常用漢字
小6
部首:⼝
7画
應
部首:⼼
17画
“否”で始まる語句
否
否応
否々
否定
否認
否諾
否縁
否乎
否唯
否早