“やが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤガ
語句割合
74.2%
17.0%
3.1%
2.2%
1.3%
0.4%
0.4%
0.4%
谷峨0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがては私も死ぬ。人は皆散り/″\である。離れ/″\である。所詮は皆一様に死ぬけれども、死んだとて同じ墓に眠れるでもない。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あゝ、おさだ迄かと思うとペタ/\と臀餅しりもちいて、ただ夢のような心持で、呆然ぼんやりとして四辺を見まわし、やがて気が付いたと見えて
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
生長ひととなりやさしく、常に都風みやびたる事をのみ好みて、過活わたらひ心なかりけり。父是をうれひつつ思ふは、家財たからをわかちたりともやが人の物となさん。
是れ畢竟努力の絶えざる堆積は、やがて物質上にも變化を與ふる例證として認識するに足るではないか。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
停車場の食堂の入口で飲み始めたビールがやがてウイスキイに変る頃は十二時幾分かの汽車に乗るのがいやになって、一時三十五分の京都行に延ばす事にきめた。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
かれくるしさにむねあたりむしり、病院服びやうゐんふくも、シヤツも、ぴり/\と引裂ひきさくのでつたが、やが其儘そのまゝ氣絶きぜつして寐臺ねだいうへたふれてしまつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と、やが立留たちとゞまつて室内しつない人々ひと/″\みまはして昂然かうぜんとしていまにもなに重大ぢゆうだいことはんとするやうな身構みがまへをする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と又すわる。お竹はもじ/\して居りましたが、やが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と、地面がずんずんふくれるように盛り上って来て、……やがてずしんと車輪が大地にバウンドした。
旅客機事件 (新字新仮名) / 大庭武年(著)
谷峨やが信号所の附近で下ろされて、雨降りの中を徒歩で連絡させられる。近傍農村の少年・青年・老婆たちまで、手荷物運搬に出かけている。地震のお蔭で臨時の副業の出来た訳だ。
震災後記 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
つひに其場へ切ふせたり斯て兩人はホツと一いきつく處へお里もやがかけ來り其所に御いでは父樣かといふ聲きいてオヽお里か能マア無事でと親子三人怪我けがのないのを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)