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旋
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やが
ふりがな文庫
“
旋
(
やが
)” の例文
三毛は暫く其處らをウソ/\
彷徨
(
さまよ
)
うてゐたが、
旋
(
やが
)
て絶望したのか、
降連
(
ふりしき
)
る雨のなかを、悲しげな泣聲が次第に遠くへ消えて行つた。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
是れ畢竟努力の絶えざる堆積は、
旋
(
やが
)
て物質上にも變化を與ふる例證として認識するに足るではないか。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
それから、何だろうかと思っていると、
旋
(
やが
)
てその女郎屋の主人が、
釣棹
(
つりざお
)
を
悉皆
(
すっかり
)
纏
(
まと
)
めて、
祖父
(
じじい
)
の
背後
(
うしろ
)
へやって来たそうです。それで、「もう早く帰ろう。」というんだそうです。
夜釣の怪
(新字新仮名)
/
池田輝方
(著)
腦髓
(
なうずゐ
)
や、
視官
(
しくわん
)
、
言語
(
げんご
)
、
自覺
(
じかく
)
、
天才
(
てんさい
)
などは、
終
(
つひ
)
には
皆
(
みな
)
土中
(
どちゆう
)
に
入
(
はひ
)
つて
了
(
しま
)
つて、
旋
(
やが
)
て
地殼
(
ちかく
)
と
共
(
とも
)
に
冷却
(
れいきやく
)
し、
何百萬年
(
なんびやくまんねん
)
と
云
(
い
)
ふ
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
、
地球
(
ちきう
)
と一
所
(
しよ
)
に
意味
(
いみ
)
もなく、
目的
(
もくてき
)
も
無
(
な
)
く
廻
(
まは
)
り
行
(
ゆ
)
くやうになるとなれば
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こんな出入に口無調法な父親は、さも困ったような顔をしていたが、
旋
(
やが
)
て井戸の方へまわって手顔を洗うと、内へ入って来た。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
そして怠屈な半日をいらいらして暮しているうちに、
旋
(
やが
)
て昼を大分過ぎてから二人は女中に案内されて、お島の着替えや水菓子の入った
籠
(
かご
)
などをさげて、どやどやと入って来た。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
曲がりくねった野道を、人の影について
辿
(
たど
)
って行くと、
旋
(
やが
)
て大師道へ出て来た。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
旋
常用漢字
中学
部首:⽅
11画
“旋”を含む語句
螺旋
周旋
旋律
旋風
旋渦
斡旋
螺旋形
旋回
旋花
廻旋
螺旋釘
凱旋門
黒旋風
螺旋状
旋盤
周旋屋
旋舞
旋頭歌
旋条銃
右旋
...