“やがて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
28.6%
隨即14.3%
14.3%
随即14.3%
須叟14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて来る幾百万の同志が双手を上げて振りかざす日のために
(新字新仮名) / 今村恒夫(著)
今よりその福を消受し給はんことをこそ祈れといふ。われ隨即やがてきのふより心爽かになりて、四邊あたりのものごとの我を樂ましむる由を語りしに、夫人は我手を引き寄せて我と目と目を見合せたり。
おん身は世の人にさいはひを授け給ふことも多かるべけれど、又禍を遺し給ふことも少からざるならん。われ。否、詩人の人を歌ふは隨即やがて神を歌ふなり。神は己れの徳を表さんとて、人をば造り給ひしなり。
『外国事』にいう、毘呵羅ひから寺に神竜ありて、倉中に往来す、奴米を取る時、竜却後ひっこむ、奴もし長く取れば竜与えず、倉中米尽くれば、奴竜に向い拝すると、倉やがて盈溢みちあふる(『淵鑑類函』四三七)。
わたくしの考では、破壊せられた旧思想が、随即やがて新思想だとは認められないように思うのですよ。
洋燈ランプの側にうとうとしていた猫が、急に耳を振って、物音に驚いたように馳出かけだしたので、奥様も私も殿方の御噂さをめて聞耳を立てていますと、須叟やがて猫は御部屋へ帰って来て
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もむ折柄をりからに近邊の人々も驚きて何故傳吉殿は召捕めしとられしと種々評議ひやうぎおよびやがてて女房おせんをつれ組頭百姓代共打揃うちそろひ高田の役所へ罷り出御慈悲じひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)