“施(やが)” の例文
彼(かれ)は苦(くる)しさに胸(むね)の邊(あたり)を掻(か)き毟(むし)り、病院服(びやうゐんふく)も、シヤツも、ぴり/\と引裂(ひきさ)くので有(あ)つたが、施(やが)て其儘(そのまゝ)氣絶(きぜつ)して寐臺(ねだい)の上(うへ)に倒(たふ)れて了(しま)つた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と、施(やが)て立留(たちとゞま)つて室内(しつない)の人々(ひと/″\)を眴(みまは)して昂然(かうぜん)として今(いま)にも何(なに)か重大(ぢゆうだい)な事(こと)を云(い)はんとするやうな身構(みがま)へをする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
施(やが)て病院(びやうゐん)の庭(には)に入(い)り、本院(ほんゐん)を一周(ひとまはり)して瘋癲病者(ふうてんびやうしや)の入(い)れられたる別室(べつしつ)に向(むか)つて行(い)つた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)