“御布施”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おふせ80.0%
ごふせ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御布施おふせが段々少くなるのに氣を腐らせ、少し人間の甘い癖に、文字花に夢中になつて居る猪之助を煽動おだてゝ、筋書まで拵へて、二人の男を殺さしたのさ。
疲弊ひへいした村のことで御布施おふせの集りがよかろうはずはない。金包みの代りに米とか野菜ですますような習慣が次第に一般にひろがって、禅僧は食うだけが漸くだった。
禅僧 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
そりゃまあ、修行者は修行者だが、まだ全然まるで素人しろうとで、どうして御布施ごふせを戴くようなものじゃない。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)