“遍参”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へんざん50.0%
へんさん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日の影九六さるにかたぶくころ、快庵禅師寺に入りて九七しやくならし給ひ、遍参へんざんの僧九八今夜こよひばかりの宿をかし給へと、あまたたびべども九九さらにこたへなし。
一六遍参へんざんの僧今夜ばかりの宿をかり奉らんとてここに人を待ちしに、おもひきやかくあやしめられんとは。一七やせ法師の強盗などなすべきにもあらぬを、なあやしみ給ひそといふ。
養家ようかひんしたため十五歳で京都の妙心寺みょうしんじに小僧にやられ、名を十竹じっちくともらい、おいずるを負うて、若いあいだ、南都なんと高野こうや、諸山を遍参へんさんして、すこしばかり仏法をかじったり、一切経いっさいきょうを読んでみたり
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)