“へんさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
編纂92.5%
偏衫3.8%
褊袗1.9%
遍参1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妖怪研究の結果を編纂へんさんして、『妖怪学講義』の題目にて世間に発表したるも、その書はあまり大部にして容易に通読し難きを知り
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
はて法会ほうえの建札にしては妙な所に立っているなと不審には思ったのでございますが、何分文字が読めませんので、そのまま通りすぎようと致しました時、折よく向うから偏衫へんさんを着た法師が一人
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
阿闍梨は褊袗へんさんの襟を正して、専念に経を読んだ。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
養家ようかひんしたため十五歳で京都の妙心寺みょうしんじに小僧にやられ、名を十竹じっちくともらい、おいずるを負うて、若いあいだ、南都なんと高野こうや、諸山を遍参へんさんして、すこしばかり仏法をかじったり、一切経いっさいきょうを読んでみたり
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)