うむ)” の例文
旧字:
うむかれないな。よし、肯かれなきゃあ無理に肯かすまでのことだ。して見せる事があるわい。というは平常いつも折檻せっかんぞとお藤は手足をすくめ紛る。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手を替え、品を替え、なでつねりつして口説いてもうむと言わないが、東京へ行懸けに、うつばりに釣して死ぬ様な目に逢わせて置いたから、ちっとは応えたろう。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それ見ろ。そういう糞慈悲を垂れやあがる。おれが帰るまでうむといわなけりゃ、して下してやることはならないと、あれほど言置いて行ったじゃないか。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
げるない、どうだ、うことをかねえか、うむといやあ夫婦めおとになるぜ。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)