うん)” の例文
旧字:
知らないで、うんとさえ云えば、立派な旦那が附いて、三十円るというのに、まさか囲者かこいものには成らないと云うのだよ、何ういう訳だか、本当に馬鹿気ばかげているよ
いやと云えば殺され、うんと云えば是迄通り出入でいりをさせ、其の上多分のお手当を下さるとの事、お金がほしくはございませんでしたが、全く殺されますのが辛いので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
っかさんにも旨い物を食べさせ、いものを着せられ、お前も芝居へもかれるから、私の金主きんしゅで大事の人だから、の人の云うことをうんと聞いて囲者かこいものにおなりよ
長「さ、早くお父さまの帰らん内にうんと云いな、酔った紛れにいう訳じゃアない、真実の事だよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今の三円はぐ返して下さいな、さアお前がうんとさえ云えば又旦那に話の仕様もあるが、いやだと云い切っては何も気をんで昨今のお前さんに金を貸す訳はないから返して下さい