“こて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
籠手38.6%
鏝34.3%
小手22.9%
泥鏝1.8%
応0.6%
籠罩0.6%
罩手0.6%
鏝手0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
革のこなし方が実に見事で、一朝にして生れた仕事でないのを想わせます。面頬(めんぼお)も胴(どう)も籠手(こて)もしばしば見とれるほどの技を示します。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
彼女は、長火鉢の方へ膝をずらして、鏝(こて)を炭火の中へ突つこみ、その間に、夫の読み耽つてゐる新聞の裏へ、何気なく眼をやつた。
花問答 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「ガロアが、四月に、まっぱだかで川を泳いだ、とその本に書いていたかね。」私はお小手(こて)をとるつもりで、そう言ってやった。
乞食学生 (新字新仮名) / 太宰治(著)
七歳(ななつ)のとしに父親(てておや)得意場(とくいば)の蔵普請(くらぶしん)に、足場を昇りて中(なか)ぬりの泥鏝(こて)を持ちながら、下なる奴(やつこ)に物いひつけんと振向く途端、暦に黒ぼしの仏滅とでも言ふ日で有しか、年来馴(な)れたる足場をあやまりて
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
予(かね)てお名前(なめえ)は聞いて居りましたがあなたが業平の旦那様ですか、道理で腕に応(こて)えがあると思った、仔細というは外(ほか)でもない、少し訳があって此の島の取締り役人を敲(たゝ)き殺し、一同死ぬ気でございます
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その一つは、萌黄匂(もえぎにおい)の鎧(よろい)で、それに鍬形(くわがた)五枚立の兜(かぶと)を載せたほか、毘沙門篠(びしゃもんしの)の両籠罩(こて)、小袴(こばかま)、脛当(すねあて)、鞠沓(まりぐつ)までもつけた本格の武者装束。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
これが真個(ほんと)の押掛けで、もとより大鎧罩手(こて)臑当(すねあて)の出で立ちの、射向けの袖(そで)に風を切って、長やかなる陣刀の鐺(こじり)あたり散らして、寄付(よりつき)の席に居流れたのは、鴻門(こうもん)の会に樊噲(はんかい)が駈込んで
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
亥太郎は牛込辺へ仕事に参りまして、今日は仕舞仕事で御馳走が出まして、どっちり酔って、風呂敷の中は鏝手(こて)を沢山入れて、首っ玉へ巻付けまして、此の人は年中柿色の衣服(きもの)ばかり着て居ります。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)