“得意場”の読み方と例文
読み方割合
とくいば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二月三十日じふにぐわつさんじふにちきち坂上さかうへ得意場とくいばあつらへの日限にちげんおくれしをびにきて、かへりは懷手ふところでいそあし草履ざうり下駄げたさきにかゝるものは面白おもしろづくにかへして、ころ/\ところげる
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こしらへるが肝心かんじんなりそれつき彼川柳點かのせんりうてんに「日々にち/\時計とけいになるや小商人こあきんど」といふのありと申に長八は一かうわからそれなんと云心に候やと云ば是は川柳點と云て物事のあなさがしとも申すべき句なり其心は何商賣なにしやうばいにても買つけの得意場とくいば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
七歳ななつのとしに父親てておや得意場とくいば蔵普請くらぶしんに、足場を昇りてなかぬりの泥鏝こてを持ちながら、下なるやつこに物いひつけんと振向く途端、暦に黒ぼしの仏滅とでも言ふ日で有しか、年来れたる足場をあやまりて
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)