“木莓”の読み方と例文
読み方割合
きいちご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水、水というけれども、木莓きいちご一株を見つけ出してさえ、十一人の眼の色が変るくらいですから、その腹のこたえは思いやらるるのです。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
良寛さんの手には、別れるときお母さんが、そつと握らせて下さつたお金の包と、小さい妹の一人が折りとつてくれた木莓きいちごの花の一枝があつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
木莓きいちご——なぜ薔薇にはとげがあるんだろう。薔薇の花なんて、食べられやしないわ。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)