いらえ)” の例文
旧字:
声高くいらえしてここに駆け来る男は、色黒く骨たくましき若者なり、二郎は微笑ほほえみつ、早く早くと優しく促せり。若者はただいまと答え身をめぐらしてかなたに去りぬ。二郎、空腹ならずや。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いらえはない。奥の方からかすかに琴の音がきこえてきた。
おじさんの話 (新字新仮名) / 小山清(著)