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応
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まさ
ふりがな文庫
“
応
(
まさ
)” の例文
旧字:
應
生ら
固
(
もと
)
より
応
(
まさ
)
に約に先んじて該地に到り、生ら点火を待ちて信と為す。切に約信
違
(
たが
)
うことなく、生らの望む所に副われんことを祈る。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
わたくしは後に
徳
(
めぐむ
)
さんに聞いた所を以て此に補記しようとおもふ。しかしその
応
(
まさ
)
に補ふべき所のものは、
啻
(
たゞ
)
に安石の上のみではない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
このヤマヂサは
応
(
まさ
)
にこれにやあらんか、順抄に本草を引て売子木を賀波治佐乃木と注したり、これ山萵苣にむかへたる名なるべし
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
ある坊さんの説教に列して、
金剛経
(
こんごうきょう
)
にある「応無所住而生其心」(
応
(
まさ
)
に住する所なくして、
而
(
しか
)
も其の心を生ずべし)
益子の絵土瓶
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
画像が行なわれたのは同経に「
応
(
まさ
)
に我が像を画き種々の
瓔珞
(
ようらく
)
もて
周帀
(
しゅうそう
)
荘厳
(
しょうごん
)
すべし」とあるによったものと思われる。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
▼ もっと見る
○
仰有
(
おつしや
)
る通り
皆
(
みな
)
後世に
遺
(
のこ
)
りて、後世は一々これが批判に任ぜざる
可
(
べ
)
からずとせば、なりたくなきは後世なるかな。後世は
応
(
まさ
)
に
塵芥
(
ぢんかい
)
掃除
(
さうぢよ
)
の請負所の如くなるべし。
青眼白頭
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
楚
(
そ
)
の
項羽
(
かうう
)
や漢の高祖が未だ事を挙げざる前、
秦
(
しん
)
の始皇帝の行列を観て、項羽は取つて以て代るべしと言ひ、高祖は大丈夫
応
(
まさ
)
に是の如くなるべしと言つたといふ
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「緑髪ハ波ニ
隨
(
したが
)
ツテ散リ、紅顔ハ浪ヲ
逐
(
お
)
ツテ無シ、何ニ
因
(
よ
)
ツテ
伍相
(
ごしょう
)
ニ逢フ、
応
(
まさ
)
ニ是
秋胡
(
しゅうこ
)
ヲ想フベシ」
岷山の隠士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
我が大王の告げたまふところに、世間は
虚仮
(
こけ
)
、
唯
(
た
)
だ仏のみ
是
(
こ
)
れ真なりと。
其
(
そ
)
の法を
玩味
(
ぐわんみ
)
するに、我が大王は
応
(
まさ
)
に天寿国に生れまさむ。
而
(
しか
)
も彼の国の形は眼に
看叵
(
みがた
)
き所なり。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
汝及び衆生
応
(
まさ
)
に心を専らにし、念を一処に繋けて、西方を想ふべし。云はく、何が想をなすや。凡想をなすとは、一切の衆生、生盲に非るよりは、目有る徒、皆日没を見よ。
山越しの阿弥陀像の画因
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
或は
畳
(
たゝ
)
めるは、
応
(
まさ
)
にこの時なるなからむや、今は山と、人と、石室と、地衣植物と、
尽
(
じん
)
天地を霧の
小壺
(
せうこ
)
に蔵せられて、
混茫
(
こんばう
)
一切を
弁
(
べん
)
ぜず、登山の騎客は
悉
(
こと/″\
)
く二合二勺にて馬を下る。
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
時に一臣あり、すなわち王に
白
(
もう
)
して言う、およそこの事は
応
(
まさ
)
に二種あるべし。一はこれ鬼魅にして、二はこれ方術なり。細土を以て諸門の中に置き、人をして守衛せしめ往来する者を断つべし。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
記する有り
庚申山
(
こうしんやま
)
は
閲
(
けみ
)
す幾春秋 賢妻生きて
灑
(
そそ
)
ぐ熱心血
名父
(
めいふ
)
死して留む枯髑髏 早く
猩奴
(
しようど
)
名姓を冒すを知らば
応
(
まさ
)
に犬子仇讐を拝する無かるべし 宝珠是れ長く埋没すべけん 夜々精光斗牛を
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
理窟
(
りくつ
)
からいえば、母胎を出でた瞬間から、もはや墓場への第一歩をふみ出しているのです。だから
応
(
まさ
)
に生に啼いて、死を怖るること勿れです。死ぬことが
嫌
(
いや
)
だったら、生まれてこねばよいのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
唯応
三
爛酔報
二
厚意
一
唯
(
た
)
だ
応
(
まさ
)
に
爛酔
(
らんすい
)
して
厚意
(
こうい
)
に
報
(
むく
)
ゆべく
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
昨日
踏青
(
とうせい
)
小約未だ
応
(
まさ
)
に
乖
(
もと
)
らざるべし
阿英
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
九霄
(
きうせう
)
応
(
まさ
)
に
侶
(
とも
)
を得たるなるべし
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
応
(
まさ
)
に
衝天
(
しょうてん
)
の
概
(
がい
)
があったね。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
広寒隊裏
(
こうかんたいり
)
応
(
まさ
)
に
相
(
あい
)
妒
(
ねた
)
むべし
西湖主
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
兵家 Clausewitz は受動的抗抵を弱国の
応
(
まさ
)
に取るべき手段だと云っている。僕は先天的失恋者で、そして境遇上の弱者であった。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
則ち明夜
人定
(
じんてい
)
後脚船一隻を発し、柿崎村海浜の人家無き処に至りて、生らを
邀
(
むか
)
えられよ。生ら
固
(
もと
)
より
応
(
まさ
)
に約に先んじて該地に至り相待つべし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
史を
按
(
あん
)
じて兵馬の事を記す、筆墨も
亦
(
また
)
倦
(
う
)
みたり。
燕王
(
えんおう
)
事を挙げてより四年、
遂
(
つい
)
に
其
(
その
)
志を得たり。天意か、人望か、
数
(
すう
)
か、
勢
(
いきおい
)
か、
将又
(
はたまた
)
理の
応
(
まさ
)
に
然
(
しか
)
るべきものあるか。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
嘉永五年は蘭軒歿後第二十三年で、其嗣子榛軒の
応
(
まさ
)
に世を去るべき年である。詩存に元旦の絶句がある。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此器 堅く
還
(
また
)
実なり、
公
(
こう
)
に
寄
(
よ
)
す
応
(
まさ
)
に知る可きなるべし。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
応
(
まさ
)
に
世々
(
よよ
)
三
輔
(
ぽ
)
に遊ぶべし
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
応
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“応”を含む語句
饗応
相応
応答
応対
手応
反応
感応
応酬
応接間
応接
応身
否応
応援
一応
応接室
応揚
因果応報
御饗応
不相応
応報
...