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錫
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しゃく
ふりがな文庫
“
錫
(
しゃく
)” の例文
大手前
(
おおてまえ
)
の
土塀
(
どべい
)
の
隅
(
すみ
)
に、
足代板
(
あじろいた
)
の高座に乗った、さいもん語りのデロレン坊主、但し長い
頭髪
(
かみのけ
)
を
額
(
ひたい
)
に
振分
(
ふりわ
)
け、ごろごろと
錫
(
しゃく
)
を鳴らしつつ、
塩辛声
(
しおからごえ
)
して
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
吾家に
錫
(
しゃく
)
を
止
(
とど
)
め給ひてその巻物を
披見
(
ひけん
)
せられ、仏前に
引摂結縁
(
いんじょうけちえん
)
し給ひて
懇
(
ねんごろ
)
に
読経供養
(
どきょうくよう
)
を賜はりし
後
(
のち
)
、裏庭に在りし
大栴檀樹
(
だいせんだんじゅ
)
を
伐
(
き
)
つて其の
赤肉
(
せきにく
)
を選み
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「野僧も、思わず月余を、御府内に逗留いたしましたが、近いうちに
錫
(
しゃく
)
を
巡
(
めぐ
)
らし、
大和
(
やまと
)
の柳生へ立ち寄って、石舟斎どのを病床に見まい、泉南から大徳寺へもどるつもりにござります」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帝は
滇南
(
てんなん
)
に
往
(
ゆ
)
きて
西平侯
(
せいへいこう
)
に
依
(
よ
)
らんとしたもう。
史彬
(
しひん
)
これを危ぶみて
止
(
とど
)
め、
臣
(
しん
)
等
(
ら
)
の中の、家いさゝか足りて、
旦夕
(
たんせき
)
に備う
可
(
べ
)
き者の
許
(
もと
)
に
錫
(
しゃく
)
を
留
(
とど
)
めたまい、緩急移動したまわば不可無かるべしと
白
(
もう
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“錫”の意味
《名詞》
(すず) 金属元素の一つ。
(出典:Wiktionary)
“錫(スズ)”の解説
スズ(錫、en: Tin、de: Zinn)とは、典型元素の中の炭素族元素に分類される金属で、原子番号50の元素である。元素記号は Sn。
(出典:Wikipedia)
錫
漢検準1級
部首:⾦
16画
“錫”を含む語句
錫杖
錫蘭
錫箔
留錫
崔禹錫
巡錫
錫張
掛錫
錫崙
劉禹錫
天錫
無錫
鈴錫
九錫
錫紙
錫蘭博物志
錫筒
錫秋
錫細工
錫蘭山
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