トップ
>
巓
>
みね
ふりがな文庫
“
巓
(
みね
)” の例文
コン吉とタヌが次の朝起きて見ると、
扉
(
ドア
)
の前にドロ山の険しい
巓
(
みね
)
に生えている輝やくばかりの見事な
瑠璃草
(
るりそう
)
が十六束置かれてあった。
ノンシャラン道中記:05 タラノ音頭 ――コルシカ島の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
萌黄
(
もえぎ
)
、
緋縅
(
ひをどし
)
、
赤縅
(
あかをどし
)
、いろいろの
鎧
(
よろひ
)
の浮きつ沈みつゆられけるは、カンナビ山のもみぢ葉の、
巓
(
みね
)
の嵐にさそはれて……」
武者窓日記
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
二人が鶴飼橋へ差掛つた時、朱盆の樣な夏の日が岩手山の
巓
(
みね
)
に落ちて、夕映の空が底もなく
黄橙色
(
だい/\いろ
)
に霞んだ。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
先年西
牟婁
(
むろ
)
郡安都ヶ峯下より
坂泰
(
ばんたい
)
の
巓
(
みね
)
を
踰
(
こ
)
え日高丹生川にて時を過ごしすぎられたのを、案じて安堵の山小屋より
深切
(
しんせつ
)
に多人数で捜しに来た、人数の中に提灯唯一つ灯したのが同氏の目には
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
巓
漢検1級
部首:⼭
22画
“巓”を含む語句
絶巓
山巓
頂巓
脳巓
不烈巓
丘巓
富士山巓
巓辺
巓邊
鶴巓