しゃく)” の例文
「こんどの歩騎ほき総指揮官は、河東の名将、呼延賛こえんさんの玄孫しゃくだ。左右両翼の将軍も名だたる人物。うかとはかかれん。そう先生には、まだご発言もないが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいは輪をなし、あるいは波を描く。——林冲りんちゅうもいくたびとなく蛇矛だぼうをからめ取られんとした。しかし、しゃくにすれば、敵の蛇矛も息つくひまもないものだった。相互、炎の息となっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、しゃくの前にたちふさがった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)