“灼鉄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくてつ66.7%
やきがね33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は灼鉄しゃくてつ炎々えんえんと立ちのぼる坩堝るつぼの中に身を投じたように感じた——が、そのあとは、意識を失ってしまった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
海軍工廠かいぐんこうしょうに勤めていたものの、不幸にもウィンチが切れ、灼鉄しゃくてつが高い所から、工場の床にドッと墜ち、それが火花のように飛んで来て眼に入り、退職しなけりゃならなくなって、それからこっち
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
魚のはらわたが腐ったような異臭が、身のまわりにただよっているのだった。胸の中は、灼鉄やきがねを突込まれたように痛み、それでせき無暗むやみに出て、一層苦しかった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)