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ふりがな文庫
“
男
(
ひと
)” の例文
門を出て右へ曲ると、智恵子は
些
(
ちよつ
)
と学校を振返つて見て、『
気障
(
きざ
)
な
男
(
ひと
)
だ。』と心に言つた。故もない
微笑
(
ほほゑみ
)
がチラリと口元に漂ふ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
外には何物をも
容
(
い
)
れる余地の
無
(
なか
)
つたことを——皆さんが
各々
(
てんでに
)
理想の
男
(
ひと
)
を描いて泣いたり笑つたり、
欝
(
うつ
)
したりして騒いで居なさる時にでも
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
今日は万聖節でございますわね。わたし一緒になっていた
男
(
ひと
)
の墓に、今日はきっとお詣りしてお花を
供
(
あ
)
げるっていう約束を
碧眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
これまで、ずっと愛し通して来たんですのよ、そして永久に! それで、その
男
(
ひと
)
がこちらへ来れば、グルーシェンカはまた幸福になれるんですの。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
ずっと
一隅
(
いちぐう
)
によって、
白髪
(
しらが
)
の、羽織
袴
(
はかま
)
の
角
(
かく
)
ばった感じの老人と、その
他
(
ほか
)
にも一、二の洋服の
男
(
ひと
)
がいたので、その人たちへの遠慮で、
後
(
あと
)
のことなどの相談をした。
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
「あの
男
(
ひと
)
、あんなに急いで帰って、どうするつもりなんでしょう。変ですわネ」
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ほんとに、あの時のいやらしい
態度
(
ざま
)
ったらありませんでしたわ! ねえ、アンナ・グリゴーリエヴナ、あたしがどんなにあの
男
(
ひと
)
を忌々しく思ったか、とてもあなたにはお分りになりませんわ。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
無感動な
男
(
ひと
)
だ、何を考えてるんだろう!——節は聞いていなかった。
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
あの
男
(
ひと
)
は、
猜疑
(
うたぐり
)
深い目で私を見ながら
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
年中泥棒に
遭
(
あ
)
つてるださうナ、これから広尾へ掛けて貧乏人の巣だから、
堪
(
た
)
まつたもんぢやねエやナ、所がお
前
(
めえ
)
言ひ分が面白いや、書生の大和ツて
男
(
ひと
)
が言ふにやネ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
その
男
(
ひと
)
はすっかりこのかたのことを忘れて、結婚してしまいましたの、今では
鰥
(
やもめ
)
になって、今度、こちらへ来るという手紙をよこしたのですって、——ところがね、どうでしょう
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
ボボフとかいふ
男
(
ひと
)
は
襟飾
(
ジャボー
)
をつけた恰好が
鸛
(
こうのとり
)
そつくりだつたが、その人がもう少しでころげるところだつただの、リディナとかいふ
女
(
ひと
)
は緑いろの眼をしてゐる癖に自分では碧い眼だと思つてゐるだのと
狂人日記
(旧字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
このかたは今でもその
男
(
ひと
)
を、ただその
男
(
ひと
)
ひとりを愛しているのです。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
「じゃあ一体、誰があの
男
(
ひと
)
の尻押しをしたと仰っしゃいますの?」
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「
養母
(
おつか
)
さん、可哀さうにも花吉にはネ、兼さんとか云ふ様な、実意の
男
(
ひと
)
が無いんですよ、
何
(
どう
)
せ
芸妓町
(
げいしやまち
)
などへウロつく奴に、真人間のある筈が無いからネ——あゝ、ほんたうに米ちやんが、
羨
(
うらや
)
ましい——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「ええ、どうして? あの
男
(
ひと
)
のやりそうなことじゃありませんの。御存じのとおり、あれは生みの父親まで売り飛ばそうとした人ですもの、売るというより骨牌に賭けるといった方が当っていますけれど。」
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“男(
男性
)”の解説
男性(だんせい、 el: Άνδρας、en: man)は、女性と対比されるヒト(人間)の性別。男の人。
一般的に「男性」という語は成人の男性に対して使うことが適当とされる。小児の場合は「男の子」や「男児」と言う呼称になる。
(出典:Wikipedia)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“男”を含む語句
男女
男子
下男
男児
好男子
男衆
長男
荒男
美男
彼男
色男
女男
男色
童男
男振
大男
男神
男気
美男子
醜男
...