“崑山”の読み方と例文
読み方割合
こんざん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一五家に久しきをのこ一六黄金わうごん一枚かくし持ちたるものあるを聞きつけて、ちかく召していふ。一七崑山こんざんたまもみだれたる世には瓦礫ぐわれきにひとし。
『あいびき』に由てツルゲーネフの偉大と二葉亭の訳筆の価値とを確認した読者は崑山こんざんの明珠を迎うる如くに珍重愛惜し、つぶさに一字一句を翫味研究して盛んに嘖々した。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
さてまたその滝にもしたゝる水氷柱つらゝとなり、玉簾ぎよくれんの内に滝をおとすありさま四辺あたり乱瓊らんけい細玉さいぎよくの雪中也、かの玉を出といふ崑山こんざんもかくやとおもはる。かゝる奇景きけい猟師れふし樵夫せうふのほか見る人まれ也。