“こんざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
崑山75.0%
金山25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてまたその滝にもしたゝる水氷柱つらゝとなり、玉簾ぎよくれんの内に滝をおとすありさま四辺あたり乱瓊らんけい細玉さいぎよくの雪中也、かの玉を出といふ崑山こんざんもかくやとおもはる。かゝる奇景きけい猟師れふし樵夫せうふのほか見る人まれ也。
たとえ天下の名玉崑山こんざんたまでも乱世には瓦や石ころ同然、無価値に等しいものだ。
我執の寒風に吹き結ばせし氷を我ぞと着すれば、熱湯は即仇たるべく、実相の金山こんざんより半畚はんぽんの資を齎し来りて、愛慾の毒火に鋳成いなせし鼠を己なりと思はんには、猫像めうざう或はかたきたるベけれど
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)