おのこ)” の例文
こはそもいかに! 賊はあらくれたる大のおのこにはあらで、軆度とりなり優しき女子おんなならんとは、渠は今その正体を見て、くみしやすしと思えば
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人は気味わる/\みちの中ばまで参ると、一むら茂る杉林の蔭より出てまいる者をすかして見れば、面部を包みたる二人のおのこ、いきなり源次郎の前へ立塞たちふさがり