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男
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をとこ
ふりがな文庫
“
男
(
をとこ
)” の例文
見
(
み
)
よ、
愚劣
(
ぐれつ
)
な×
(2)
旗
(
き
)
に対して
拳
(
こぶし
)
を
振
(
ふ
)
る
子供
(
こども
)
らを、
顔
(
かほ
)
をそむけて
罵
(
のゝし
)
る
女
(
をんな
)
たちを、
無言
(
むごん
)
のまゝ
反抗
(
はんこう
)
の
視線
(
しせん
)
を
列
(
れつ
)
に
灼
(
や
)
きつける
男
(
をとこ
)
たちを!
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
そら
雲
(
くも
)
が
日
(
ひ
)
を
隱
(
か
)
くした!
薄
(
うす
)
い
影
(
かげ
)
が
野
(
の
)
の
上
(
うへ
)
を、
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
を
這
(
は
)
う、
忽
(
たちま
)
ち
又
(
また
)
明
(
あか
)
るくなる、
此時
(
このとき
)
僕
(
ぼく
)
は
決
(
けつ
)
して
自分
(
じぶん
)
を
不幸
(
ふしあはせ
)
な
男
(
をとこ
)
とは
思
(
おも
)
はなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何
(
なに
)
、
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
すなぞは、あなた
方
(
がた
)
の
思
(
おも
)
つてゐるやうに、
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
ではありません。どうせ
女
(
をんな
)
を
奪
(
うば
)
ふとなれば、
必
(
かならず
)
、
男
(
をとこ
)
は
殺
(
ころ
)
されるのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
男
(
をとこ
)
は
女蕩
(
をんなた
)
らしの
浮氣
(
うはき
)
もの、
近頃
(
ちかごろ
)
は
嫂
(
あによめ
)
の
年増振
(
としまぶり
)
に
目
(
め
)
を
着
(
つ
)
けて、
多日
(
しばらく
)
遠々
(
とほ/″\
)
しくなつて
居
(
ゐ
)
たが、
最
(
も
)
う
一二年
(
いちにねん
)
、
深
(
ふか
)
く
馴染
(
なじ
)
んで
居
(
ゐ
)
たのであつた。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それに
加
(
くは
)
へて
男
(
をとこ
)
の
周旋業
(
しうせんげふ
)
も一
向
(
かう
)
うまくは
行
(
ゆ
)
かないところから、一
年後
(
ねんご
)
には
夫婦別
(
ふうふわか
)
れと
話
(
はなし
)
がきまり、
男
(
をとこ
)
は
母
(
はゝ
)
と
妹
(
いもうと
)
とを
連
(
つ
)
れて
関西
(
くわんさい
)
へ
行
(
ゆ
)
く。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
▼ もっと見る
其跡
(
そのあと
)
へ
入違
(
いれちが
)
つて
来
(
き
)
たのは、
織色
(
おりいろ
)
の
羽織
(
はおり
)
、
結城博多
(
ゆうきはかた
)
の五
本手
(
ほんて
)
の
衣服
(
きもの
)
に
茶博多
(
ちやはかた
)
の
帯
(
おび
)
を
締
(
し
)
めました人物、年齢四十五六になる
品
(
ひん
)
の
好
(
よ
)
い
男
(
をとこ
)
。客
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
所
(
ところ
)
へ
顏
(
かほ
)
の
割
(
わり
)
に
頭
(
あたま
)
の
薄
(
うす
)
くなり
過
(
す
)
ぎた
肥
(
ふと
)
つた
男
(
をとこ
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て、
大變
(
たいへん
)
丁寧
(
ていねい
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
をしたので、
宗助
(
そうすけ
)
は
少
(
すこ
)
し
椅子
(
いす
)
の
上
(
うへ
)
で
狼狽
(
あわて
)
た
樣
(
やう
)
に
首
(
くび
)
を
動
(
うご
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
五番
(
ごばん
)
めの
石上
(
いそのかみ
)
の
中納言
(
ちゆうなごん
)
は
燕
(
つばめ
)
の
子安貝
(
こやすがひ
)
を
獲
(
と
)
るのに
苦心
(
くしん
)
して、いろ/\と
人
(
ひと
)
に
相談
(
そうだん
)
して
見
(
み
)
た
後
(
のち
)
、ある
下役
(
したやく
)
の
男
(
をとこ
)
の
勸
(
すゝ
)
めにつくことにしました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
丸
(
まる
)
二
年間
(
ねんかん
)
、
小言
(
こごと
)
も
云
(
い
)
はず、
怨
(
うら
)
みも
云
(
い
)
はず、
只
(
たゞ
)
『
御返事
(
ごへんじ
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
ります』で
責
(
せ
)
められたのだから
堪
(
たま
)
らない。
男
(
をとこ
)
はとう/\
落城
(
らくじやう
)
した。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
ロミオ あれは
自分
(
じぶん
)
の
饒舌
(
しゃべ
)
るのを
聽
(
き
)
くことの
好
(
す
)
きな
男
(
をとこ
)
、
一月
(
ひとつき
)
かゝってもやり
切
(
き
)
れぬやうな
事
(
こと
)
を、一
分間
(
ぶんかん
)
で
饒舌
(
しゃべ
)
り
立
(
た
)
てようといふ
男
(
をとこ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
眼
(
め
)
に
掩
(
おほ
)
ひ
被
(
かぶ
)
さつてる
眉
(
まゆ
)
は
山羊
(
やぎ
)
のやうで、
赤
(
あか
)
い
鼻
(
はな
)
の
佛頂面
(
ぶつちやうづら
)
、
脊
(
せ
)
は
高
(
たか
)
くはないが
瘠
(
や
)
せて
節塊立
(
ふしくれだ
)
つて、
何處
(
どこ
)
にか
恁
(
か
)
う一
癖
(
くせ
)
ありさうな
男
(
をとこ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
文
(
ぶん
)
の
男
(
をとこ
)
と書きます。頭の恰好が、どうも、あなたに似てゐるやうです。失礼ながら、そんな工合に、はちが開いてゐるやうな形なのです。
津軽
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
園
(
その
)
さま
我
(
わ
)
れに
遠慮
(
ゑんりよ
)
は
入
(
い
)
らず、
嫌
(
い
)
やな
時
(
とき
)
は
嫌
(
い
)
やといふがよし、
我
(
わ
)
れを
他人
(
たにん
)
の
男
(
をとこ
)
と
思
(
おも
)
はず
母樣
(
はヽさま
)
同
(
どう
)
やう
甘
(
あま
)
へ
給
(
たま
)
へと
優
(
やさ
)
しく
慰
(
なぐ
)
さめて
日毎
(
ひごと
)
に
通
(
かよ
)
へば
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
などと
年甲斐
(
としがひ
)
もなく
男
(
をとこ
)
一
匹
(
ぴき
)
がそんな
下
(
くだ
)
らないことを
考
(
かんが
)
へたりするのも、
麻雀
(
マアジヤン
)
に
苦勞
(
くらう
)
した
人間
(
にんげん
)
でなければ
分
(
わか
)
らない
味
(
あぢ
)
かも
知
(
し
)
れない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それから
又
(
また
)
箱
(
はこ
)
を
轉
(
ころが
)
したやうな、
隔
(
へだ
)
ての
障子
(
しやうじ
)
さへ
無
(
な
)
い
小
(
ちひ
)
さな
家
(
いへ
)
で
女
(
をんな
)
が
男
(
をとこ
)
を
導
(
みちび
)
くとて、
如何
(
どう
)
しても
父母
(
ちゝはゝ
)
の
枕元
(
まくらもと
)
を
過
(
す
)
ぎねば
成
(
な
)
らぬ
時
(
とき
)
は
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
茲
(
こゝ
)
に一
大
(
だい
)
事件
(
じけん
)
が
出來
(
しゆつたい
)
した、それは
他
(
ほか
)
でもない、
丁度
(
ちやうど
)
此
(
この
)
船
(
ふね
)
に
米國
(
ベイこく
)
の
拳鬪
(
けんとう
)
の
達人
(
たつじん
)
とかいふ
男
(
をとこ
)
が
乘合
(
のりあは
)
せて
居
(
を
)
つたが、
此
(
この
)
噂
(
うわさ
)
を
耳
(
みゝ
)
にして
先生
(
せんせい
)
心安
(
こゝろやす
)
からず
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
たゞ
男
(
をとこ
)
を
怨
(
うら
)
んで
呪
(
のろ
)
ひ、
自分
(
じぶん
)
を
嘲
(
わら
)
ひ、
自分
(
じぶん
)
を
憐
(
あはれ
)
み、
殊
(
こと
)
に
人
(
ひと
)
の
物笑
(
ものわら
)
ひの
的
(
まと
)
となる
自分
(
じぶん
)
を
思
(
おも
)
つては
口惜
(
くや
)
しさに
堪
(
た
)
へられなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
朝飯前
(
あさめしまへ
)
の
仕事
(
しごと
)
にして
天下
(
てんか
)
を
驚
(
をどろ
)
かす事
虎列刺
(
コレラ
)
よりも
甚
(
はなは
)
だしく
天下
(
てんか
)
に
評判
(
ひやうばん
)
さる〻事
蜘蛛
(
くも
)
男
(
をとこ
)
よりも
隆
(
さか
)
んなるは唯其れ文学者あるのみ、文学者あるのみ。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
土瓶形
(
どびんがた
)
、
香爐形
(
かうろがた
)
、
洋人
(
やうじん
)
が
百圓宛
(
ひやくえんづゝ
)
で
買
(
か
)
つたらうか。
恐
(
おそ
)
らく
今頃
(
いまごろ
)
は、あの
男
(
をとこ
)
に、
十箇
(
とを
)
二錢
(
にせん
)
五
厘
(
りん
)
で
賣
(
う
)
つた
方
(
はう
)
が
好
(
よ
)
かつたと、
後悔
(
こうくわい
)
をして
居
(
ゐ
)
るであらうよ。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「いよ/\お互の身の破滅だ。
忍
(
しの
)
び
男
(
をとこ
)
でも出来たんだな……」と思ふと、男は髪の毛が
逆立
(
さかだち
)
になるやうに思つた。そして急いで
後
(
あと
)
を読み次いだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
草
(
くさ
)
の
中
(
なか
)
に
半身
(
はんしん
)
を
沒
(
ぼつ
)
して、
二人
(
ふたり
)
はいひ
爭
(
あらそ
)
つてゐた。
男
(
をとこ
)
は
激
(
はげ
)
しく
何
(
なに
)
かいひながら、
搖
(
ゆ
)
すぶるやうに
女
(
をんな
)
の
肩
(
かた
)
を
幾度
(
いくど
)
も
小突
(
こづ
)
いた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
呼出
(
よびいだ
)
し澤の井の
宿所
(
しゆくしよ
)
を尋ねしに大黒屋源左衞門は
男
(
をとこ
)
のみ世話する故女の奉公人の
儀
(
ぎ
)
は存じ申さずとの事なれば
然
(
さら
)
ばとて榎本屋三藏に澤の井が宿所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
まち
子
(
こ
)
の
夫
(
をつと
)
の
末男
(
すゑを
)
は、
偶然
(
ぐうぜん
)
にも
彼女
(
かれ
)
とおなじ
北海道
(
ほくかいだう
)
に
生
(
うま
)
れた
男
(
をとこ
)
であつた。
彼女
(
かれ
)
はそれを
不思議
(
ふしぎ
)
な
奇遇
(
きぐう
)
のやうに
喜
(
よろこ
)
んだ。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
『えらい
權式
(
けんしき
)
ぢやなア。』と
思
(
おも
)
ひながら、
玄竹
(
げんちく
)
は
腰差
(
こしざ
)
しを
預
(
あづ
)
けようとすると、
多田院
(
ただのゐん
)
から
來
(
き
)
た
迎
(
むか
)
への
男
(
をとこ
)
が
手
(
て
)
を
振
(
ふ
)
つて、『よろしい/\。』と
言
(
い
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「だツて
極
(
きまり
)
が惡いんですもの………」と
嘘
(
うそ
)
でない
證據
(
しようこ
)
といふやうに顏を
赧
(
あから
)
め、「
男
(
をとこ
)
の
方
(
かた
)
ツてものは、他の事を其様に
根堀
(
ねほ
)
り
葉堀
(
はほ
)
りなさるもんじやないわ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
男
(
をとこ
)
と
女
(
をんな
)
の
別
(
べつ
)
は
現
(
あらは
)
されてゐますが、ことに
女
(
をんな
)
の
土偶
(
どぐう
)
がたくさんにありますのは、この
時分
(
じぶん
)
には
女
(
をんな
)
の
神
(
かみ
)
さまを
崇拜
(
すうはい
)
したゝめに
造
(
つく
)
つたものだといふ
學者
(
がくしや
)
もあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
南明館
(
なんめいくわん
)
あたりの
暗
(
くら
)
い
横町
(
よこちやう
)
で
初
(
はじ
)
めて
口
(
くち
)
を
利合
(
きゝあ
)
ひ、
其
(
それ
)
からちよく/\
男
(
をとこ
)
の
下宿
(
げしゆく
)
へも
出入
(
しゆつにふ
)
した
事情
(
じゞやう
)
が
大体
(
だいたい
)
判
(
わか
)
る。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
仇
(
あだ
)
し
男
(
をとこ
)
との秘密を見られるのを恐がつとるのぢや、ぼやぼやしとると、寝とられて了ふぞ
現代詩
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
男
(
をとこ
)
や
女
(
をんな
)
の
旅人
(
たびびと
)
を
乘
(
の
)
せた
馬
(
うま
)
が
馬方
(
うまかた
)
に
引
(
ひ
)
かれて
通
(
とほ
)
ることもありました。
父
(
とう
)
さんの
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けたのは、
近所
(
きんじよ
)
に
飼
(
か
)
はれて
居
(
ゐ
)
る
馬
(
うま
)
で、
毎日々々
(
まいにち/\
)
隣村
(
となりむら
)
の
方
(
はう
)
へ
荷物
(
にもつ
)
を
運
(
はこ
)
ぶのがこの
馬
(
うま
)
の
役目
(
やくめ
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ここに天の下平ぎ、
人民
(
おほみたから
)
富み榮えき。ここに初めて
男
(
をとこ
)
の
弓端
(
ゆはず
)
の
調
(
みつき
)
一四
、
女
(
をみな
)
の
手末
(
たなすゑ
)
の調
一五
を
貢
(
たてまつ
)
らしめたまひき。かれその御世を
稱
(
たた
)
へて、
初
(
はつ
)
國知らしし
一六
、
御眞木
(
みまき
)
の天皇とまをす。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
御身
(
おんみ
)
は
過去
(
くわこ
)
遠々
(
とほ/″\
)
より女の身であつたが、この
男
(
をとこ
)
(入道)が
娑婆
(
しやば
)
での最後で、
御前
(
おまへ
)
には
善智識
(
ぜんちしき
)
だから、思ひだす度ごとに法華經の
題目
(
だいもく
)
をとなへまゐらせよ。と、二首の歌も書かれてある。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「み空ゆく
月読
(
つくよみ
)
男
(
をとこ
)
ゆふさらず目には見れども寄るよしもなし」(巻七・一三七二)、「
人言
(
ひとごと
)
をしげみこちたみ
我背子
(
わがせこ
)
を目には見れども逢ふよしもなし」(巻十二・二九三八)の歌があるが
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
さて
閭
(
りよ
)
が
台州
(
たいしう
)
に
著任
(
ちやくにん
)
してから三
日目
(
かめ
)
になつた。
長安
(
ちやうあん
)
で
北支那
(
きたしな
)
の
土埃
(
つちほこり
)
を
被
(
かぶ
)
つて、
濁
(
にご
)
つた
水
(
みづ
)
を
飮
(
の
)
んでゐた
男
(
をとこ
)
が
台州
(
たいしう
)
に
來
(
き
)
て
中央支那
(
ちゆうあうしな
)
の
肥
(
こ
)
えた
土
(
つち
)
を
踏
(
ふ
)
み、
澄
(
す
)
んだ
水
(
みづ
)
を
飮
(
の
)
むことになつたので、
上機嫌
(
じやうきげん
)
である。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ゲエテてふ
男
(
をとこ
)
思へば
面
(
つら
)
にくし
口惜
(
くや
)
しけれどもたふとかりけり
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
男
(
をとこ
)
きよし載するに僧のうらわかき月にくらしの
蓮
(
はす
)
の
花船
(
はなぶね
)
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
刈穂
(
かりほ
)
を
背負
(
せお
)
つた大きな火の玉
男
(
をとこ
)
がをどつてゆく。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
若
(
わか
)
い
男
(
をとこ
)
の
云
(
い
)
ふことにや
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
男
(
をとこ
)
のかげのさすときは
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
可愛
(
かあい
)
男
(
をとこ
)
も
別後
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
男
(
をとこ
)
、
女
(
をみな
)
霜夜
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
やがてお
柳
(
りう
)
の
手
(
て
)
がしなやかに
曲
(
まが
)
つて、
男
(
をとこ
)
の
手
(
て
)
に
觸
(
ふ
)
れると、
胸
(
むね
)
のあたりに
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
た
卷煙草
(
まきたばこ
)
は、
心
(
こゝろ
)
するともなく、
放
(
はな
)
れて、
婦人
(
をんな
)
に
渡
(
わた
)
つた。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
マンチュアに
蟄
(
ちっ
)
してござれ、
忠實
(
まめやか
)
な
僕
(
をとこ
)
を
求
(
もと
)
め、
時折
(
ときおり
)
、
其
(
その
)
男
(
をとこ
)
して
此方
(
こなた
)
の
吉左右
(
きッさう
)
を
知
(
し
)
らせう。さ、
手
(
て
)
を。もう
晩
(
おそ
)
い。さらばぢゃ、
機嫌
(
きげん
)
よう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
厭
(
いや
)
だよ。
御父
(
おと
)
つちやんべい。
大
(
おほ
)
きい
御馬
(
おむま
)
買
(
か
)
つて
呉
(
く
)
れなくつちや、
彼方
(
あつち
)
へ
行
(
い
)
かないよ」と
答
(
こた
)
へた。
聲
(
こゑ
)
は
小
(
ちひ
)
さい
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
の
聲
(
こゑ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
奴
(
やつ
)
め
身體
(
からだ
)
が
痛
(
いた
)
い
癖
(
くせ
)
に
親父
(
おやぢ
)
に
知
(
し
)
らすまいとして
働
(
はたら
)
いて
居
(
ゐ
)
た、
夫
(
そ
)
れを
見
(
み
)
たら
己
(
お
)
れは
口
(
くち
)
が
利
(
き
)
けなかつた、
男
(
をとこ
)
が
泣
(
な
)
くてへのは
可笑
(
をか
)
しいでは
無
(
な
)
いか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
けれど
小供
(
こども
)
こそ
眞
(
まこと
)
の
審判官
(
しんぱんくわん
)
で、
小供
(
こども
)
の
眼
(
め
)
にはたゞ
變物
(
かはりもの
)
の
一人
(
ひとり
)
としか
見
(
み
)
えない。
嬲物
(
なぶりもの
)
にして
慰
(
なぐ
)
さむに
丁度
(
ちやうど
)
可
(
よ
)
い
男
(
をとこ
)
としか
見
(
み
)
えない。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其
(
そ
)
れが
凉
(
すゞ
)
しい
夏
(
なつ
)
の
夜
(
よ
)
で
女
(
をんな
)
が
男
(
をとこ
)
を
待
(
ま
)
つ
時
(
とき
)
には
毎日
(
まいにち
)
汗
(
あせ
)
に
汚
(
よご
)
れ
易
(
やす
)
いさうして
其
(
そ
)
の
飾
(
かざ
)
りでなければ
成
(
な
)
らぬ
手拭
(
てぬぐひ
)
の
洗濯
(
せんたく
)
に
暇
(
ひま
)
どるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さやうでございますか? あの
死骸
(
しがい
)
の
男
(
をとこ
)
が
持
(
も
)
つてゐたのも、——では
人殺
(
ひとごろ
)
しを
働
(
はたら
)
いたのは、この
多襄丸
(
たじやうまる
)
に
違
(
ちが
)
ひございません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『あいつは
他國人
(
たこくじん
)
に
交際
(
かうさい
)
してゐる。』『あの
男
(
をとこ
)
は
他縣人
(
たけんじん
)
と
懇意
(
こんい
)
にして
居
(
ゐ
)
る。』そしてそれがいつも
批難
(
ひなん
)
の
意味
(
いみ
)
を
含
(
ふく
)
んでゐた。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
私
(
わたくし
)
は
何氣
(
なにげ
)
なく
衣袋
(
ポツケツト
)
を
探
(
さぐ
)
つて、
双眼鏡
(
さうがんきやう
)
を
取出
(
とりいだ
)
し、
度
(
ど
)
を
合
(
あは
)
せて
猶
(
な
)
ほよく
其
(
その
)
甲板
(
かんぱん
)
の
工合
(
ぐあひ
)
を
見
(
み
)
やうとする、
丁度
(
ちやうど
)
此時
(
このとき
)
先方
(
むかふ
)
の
船
(
ふね
)
でも、
一個
(
ひとり
)
の
船員
(
せんゐん
)
らしい
男
(
をとこ
)
が
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
裏
(
うら
)
の
田圃
(
たんぼ
)
へ出て見ると
奥
(
おく
)
の
方
(
はう
)
の物置きの中に
素裸体
(
すつぱだか
)
で
年
(
とし
)
の
頃
(
ころ
)
三十二三になる
男
(
をとこ
)
が
棒縛
(
ぼうしば
)
りになつて
居
(
ゐ
)
るのを見て、
和尚
(
をしやう
)
は
驚
(
おど
)
ろき、
中
(
なか
)
へ
飛込
(
とびこ
)
んで
来
(
き
)
て、僧
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“男(
男性
)”の解説
男性(だんせい、 el: Άνδρας、en: man)は、女性と対比されるヒト(人間)の性別。男の人。
一般的に「男性」という語は成人の男性に対して使うことが適当とされる。小児の場合は「男の子」や「男児」と言う呼称になる。
(出典:Wikipedia)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“男”を含む語句
男女
男子
下男
男児
好男子
男衆
長男
荒男
美男
彼男
色男
女男
男色
童男
男振
大男
男神
男気
美男子
醜男
...