“善智識”の読み方と例文
読み方割合
ぜんちしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さいわいに私は一日のかんを得たので、二三の兵卒を同道して、初対面のこの大伯父の寺を訪れたのである。老僧は八十有余の善智識ぜんちしきであって、最早もう五十年来、この寺の住職である。
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
御身おんみ過去くわこ遠々とほ/″\より女の身であつたが、このをとこ(入道)が娑婆しやばでの最後で、御前おまへには善智識ぜんちしきだから、思ひだす度ごとに法華經の題目だいもくをとなへまゐらせよ。と、二首の歌も書かれてある。