“をとな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大人33.3%
温順33.3%
11.1%
柔和11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流石さすがのおけるお他人たにんにはすこ大人をとならしくおあそばせど、お心安こヽろやすだてのわがまヽか、あま氣味ぎみであのとほりの御遠慮ごゑんりよなさ
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うもしない、と返事へんじをして、うへへあがつて細螺きしやごかぞへながら、本當ほんたうやな小僧こぞうとつてはい、表向おもてむきに威張ゐばつた喧嘩けんくわ出來できもしないで、温順をとなしさうなかほばかりして
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
書紀によれば、大海人皇子は「あれまししより岐嶷いこよかなる姿みすがた有り、をとなに及びて雄抜ををしく神武たけし」とある。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
おもみちは一すぢなれと夏引なつびきの手引てびきのいとみだれぐるしきはこひなるかや優子ゆうこ元來もとよりさいはじけならず柔和をとなしけれど悧發りはつにてもの道理ことはりあきらかに分別わきまへながららきはれぬむねくもにうつ/\として
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さればといつて、別に話すでもなく、細めた洋燈ランプの光に、互ひの顏を見てはをとなしく微笑ほゝゑみ交換かはしてゐた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)